名前: Rij 日時: 2006-04-20 00:02:55 IPアドレス: 125.30.17.*
>>42582 必要・十分をよく理解した人なら 42582 のような 書き方の方が読みやすいでしょう。しかしそうでない人にとって、このような書き方 では、ウソを書かれても気がつかないのです。 たとえば連立方程式 x+y=1 and x^2+y^2=1 を解くことを考えます。yを消去して x=0 or x=1 を得たあとyを求めるときに、そ知らぬ顔をして x^2+y^2=1 に代入 してみます。もちろん同値性は損なわれるわけですが、必要十分を理解していない 生徒には原因がわかりません。もちろんあとから十分性のチェックをやれば正しい 解が求められますが、不適な解が入った原因もわからずに十分性のチェックをさせ ても、真の理解からは程遠いでしょう。 しかしこれを (a) (y=1-x and x^2+y^2=1) ⇒ (x^2+(1-x)^2=1 and x^2+y^2=1) (b) (y=1-x and x^2+y^2=1) ⇔ (y=1-x and x^2+(1-x)^2=1) のように書いて比較してみせれば、(a)では←が言えないことは一目瞭然です。 論理を理解している人が書物を書くという作業と、そうでない人が訓練のために 論理構造を明確化する作業とは全く別物です。そして問題集の解答の記述方法は、 生徒に何を伝えたいのかによって変わります。 「正しく考えた結果」を見せたいのなら「論文の見本のような文章」になるでしょう。 「正しく考えるための方法論」を伝えたいのなら、それとは異なる記述方法になると いうことです。
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