名前: 安田 亨 日時: 2006-04-19 14:56:40 IPアドレス: 59.147.230.*
>>42577 式変形の結果を示す(多くは一方通行の変形)のに「∴」 という記号が古くからありホグベン「百万人の数学」という古い本にも出ている そうです.(某教授のご指摘) 一行に「式 ∴次の式」 と,式と式の間に∴を書いていく流儀です. 文部省の指導で,日本の高校ではこれを使わないようになりました. 海外の学校では,式と式の間に記号をはさまないで,一行に式をいくつも書かないで 一つ一つ式を改行してゆったり書くように指導する(おそらく答案用紙が大きい) ので,それをまねたのではないかということでした. しかし,数学の専門書のように計算をぶっとばすのが流儀のものや 海外の学校はよいですが 日本の学校のように,長い計算を書かせるものは,いちいち改行する答案用紙の 余裕はないのです.(高校の試験や模擬試験などとても狭いところに書く) そこで20年近く前に,「式と式の間の切れ目の記号が欲しい」人々 が,⇔を書くようになりました. これを流行らせた人は私の先生で,その人を信奉する人々が皆で使い急速に広がった のです. 専門書で⇔があると,その間の同値性が,なかなか証明できなかったりして, かなり重い存在であるわけです.そのため,⇔があると, 「本当に戻れるのか」「証明できるか」と緊張するわけです. 旺文社「入試正解」は私が責任者なので,密かに⇔安売り撲滅運動をしていて 「⇔の連発をやめないなら○○先生のように首にする」 と言って何人かにはやめさせました.ある程度は見逃しています. ⇔は本当に戻る必要があるときに限るべきで, 戻る必要もないのに使うのは問題があります. >⇔を同値の意味で使っていない 困った教師が多く,そうした人はおそらく難しいことを言わず 人気があるために,受け継がれていくのです.
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