名前: 安田 日時: 2005-12-10 18:41:38 IPアドレス: 210.159.229.*
>>39787 栗山さん、こんばんは。 タイ語を知る立場ではありませんが、これまで調べた範囲で私の考えを整理 させていただきます。 >(1)CJK パッケージを使う方法(utf-8) LaTeX で和文を含むいくつかの言語を UTF-8 で作成できるメリットが あげられます。 しかし以下問題があり、タイ語の正格な組版には向かないと考えます。 - タイ語は swath で挿入したブレークで改行されない場合がある。 (Cyberbit フォントの問題?) - CJK 環境内でしかタイ語が記述できず、書体が Cyberbit フォントのみで 選択の余地がない。 また、和文系についての問題として - Cyberbit を使う前提では、日中韓の言語を UTF-8 で記述できるが、 Unicode 包摂問題でそれぞれの微妙な字体の表現ができない。 (CJK には日中韓を別フォントで組むこともできますが、フォント環境 構築が繁雑です。どなたかに整理いただきたい事項のひとつです。) >(2)Unicode パッケージを使う方法(utf-8) CJK thaicjk 言語定義、 ThaiLaTeX 併存で使うことになります。 タイ語テキストの入力処理部分を Unicode パッケージに任せるやり方ですね。 - タイ語に関しては2書体利用できる。 - 単語分割もうまく機能する。 - 日中韓の Unicode 包摂問題は CJK と同じ。 和文に拘らなければ、タイ文字で書けるしタイ語を重視する方にはもっとも お勧めのパターンであると考えます。 >(3)日本語(EUCないしSJIS)とタイ語(tis620)を別々に > 作成し、タイ語を7ビットコードに変換する方法 - タイ語のテキストが訳がわからなくなりますので、タイ語重視の 方にはお勧めできるものとはいえません。 -タイ語分割制御でき、正格なタイ語組版が可能。 - 書体選択も可能。 ー 日中韓の Unicode 包摂問題は OTF パッケージの \UTF* シーケンスの 利用で解決できる。すばらしい。 中国語、韓国語を \UTF* シーケンスに変換すると(私は変換ツールを 使っています)、内容が原稿ではわからなくなってしまいますけど。 ということで和文重視で、タイ語も少し引用する程度のユーザには、これで 十分ではないかと思います。 私自身の TeX 利用からすると、(3) pTeX + ThaiLaTeX を選択します。 ロシア語よりも何よりも、和文が思うように組めないと困ります。 以上簡単ですけど、私の意見です。 それではご自愛ください。
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