Re: グッドラッパー(Re: ★★ このページに 『 質問 』)

名前: misc
日時: 2004-03-19 05:22:53
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>>27354 >コメントをある程度多用した >可読性の高いスタイルファイルなり、設定ファイルなりの >(書式 | 作法)のようなものが、 個々のクラスファイルに付随する dtx ファイルが, そういうものに該当することでしょう. # LaTeX2.09 時代には用いられていなかったものです. # クラスファイルを必ず dtx ファイルから生成させなければならない, # というわけではないので,クラスファイルによっては dtx ファイルを # 伴わないものもありますが,標準配布のクラスファイルには dtx ファイルも # 付随しています. なお,単なるカスタマイズ機構の導入によって対処できることには 限度があります.したがって,クラスファイルのカスタマイズを *本気で* 行おうとすれば(例えば,章見出しに対して,作成しようとする 書籍の独自の形式を用いようとする場合には),LaTeX におけるマクロ作成に 関して然るべき学習を *行わなければならない* のです. (このような場合には,作成しようとする文書に固有の処理を 独自に実装する必要があるのですから.) # “足枷”となっているのは確かに自由度ですが,誰でも作成できるという # ことの方ではなく,現実に要求される体裁の多様さの方ではないかと # 思われます. 一方,単に \@startsection の引数の値といったパラメータを 変更するだけで済むようなカスタマイズに関しては, 設定すべきパラメータに関する解説(e.g. ``pLaTeX2e for Windows Another Manual Vol.2'')さえ手元にあれば,現時点でも充分に カスタマイズしやすくなっているものと思われます. # ただ,さらにこうした方がいいというアイデアがありましたら, # それをお話しになると誰かが考えてくださるかもしれません. あと,クラスファイルで設定すべき項目の大半は決まりきったもので, しかもパラメータの意味は \oddsidemargin,\leftmargini といった *パラメータ名自身が表して* います. 多少なりともわかりにくい可能性があるものとしては,\@startsection や \@dottedtocline の引数,あるいは thebibliography 等の環境の構造, といったものが挙げられます.しかし,前者に対しては(種々の解説書や) あるいは ltsect.dtx といった LaTeX システムに関する dtx ファイルに 説明があります.後者に関しても classes.dtx などの dtx ファイルには 解説があります. このように(説明の所在がわかりにくいという批判はあるかもしれませんが), LaTeX の開発側は必要最小限の(というだけにとどまらない)ドキュメントは 与えるように努力してくださっているように思えます. (また,近年(?)になってようやく,先に言及した乙部・江口 両氏の 著作のような解説書も現れるようになりました.) # こういったドキュメントの存在ではご不満なら,加藤文明社の # “LaTeX2e 基本レイアウト生成ソフトウェア”といった試みもありますし, # また,有志でお望みのラッパーを作るのもひとつの手でしょう.

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