Re: Babel+ArabTeX+α

名前: 永田善久
日時: 2004-03-18 13:43:37
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>>27282 稲垣様, > 先のご返事を出した直後から,ぶっきらぼうで失礼なことをしたの > ではと,考え込んでおりました。 いえ,全くそのようなことはありません。逆にこちらこそ,何事にも慎み深く 熟慮される稲垣さんの「いきかた」をコロッと失念致しておりました。すみま せん。 でもやはり,私にも主張させてください (^^; > ・・・TeXの基本に忠実に,マニュアル等を読めば,・・・ > ・・・ > また,パッケージの多くは,日本の事情など全く考慮していない,と > の覚悟をしておけば,・・・ > ・・・ > ・・・内容を読むと100行ほ > どなので,手動でパッチを当てました。・・・わからなければ力業で, という数々の点こそが「(p)LaTeX による潜在的多言語処理ユーザ」のコミュ ニティへの参画の障壁になっているのではないかしら,と思うんです。なるほど, 個々の問題の中には,ひょっとすると自力で解決可能なものもあるでしょうが, こういった壁が複数立ちはだかっているとなると,「やはり私では・・・」と いうように「引いてしまう」のが多くの方の自然な反応ではないでしょうか。 「TeX / LaTeX の習得は自助努力で」という考え方は正しいにせよ,TeX コミュニティの入り口で,中には入ってみたいのだけれど「ドアをノックしてみる ことすら逡巡している人」がいたならば,まずはともかくドアを開け「ぐいと尻を押 してあげる」ことが,TeX コミュニティにおいて多少なりとも先行している 者の「配慮」だと思うのです(もちろん「義務」ではないですし,入りたくもない者の 尻を押すなどの「おせっかい」は慎まねばなりませんが)。そこから先が「自助努力 & 相互扶助」のレベルだと思います。そして,TeX / (p)LaTeX の多言語環境構築 という点に関していえば,稲垣さんのような方は,「ぐい」どころか 「ぐいーーーーーーーーっ」と推進力を与えられる方なので,可能ならば,まだ 見ぬ仲間達のためにも「一肌脱いで」いただけないかしら,と願うのです。 > 原作者と安田さんのご了解がいただければ,日本語対応Babel+ArabTeX > のようなファイルができるかとも思います。 そういったものをもし公開していただけたら,どれほど有難いことでしょう! > > 「多彩な多言語処理用の拡張インストール」作業を「具体的な指針」なしに > > 行うことは,たとえ不可能ではないにせよ,とても困難なものであることに > > 変わりはないと思われるのです。 > とのご指摘はそのとおりでございます。 > ここでも,しかしながら,といわせていただきたいのですが,TeXの基 > 本的な構成に従ってインストールしたが,マニュアルに従ってインス > トールしたが,期待通りの結果が得られないというケースがあります。 > パッケージの作者の方針,フォントのエンコーディングの方法,使用方 > 法など,まさにさまざまです。 > このような場合は,ケースバイケースで解決するしかないように考えま > す。確かに,ある言語の*.sty,*.ldf,*.fdなどといじったことがあっ > たように記憶しています。この言語で,この言語の文字で,このような > 不都合があるのだが... と言うことがあれば,お役に立つケースもある > やもしれません。 「この言語で,この言語の文字で,このような不都合があるのだが...」 というコメントを付けられる「以前」の段階にあるのが「(p)LaTeX による潜在的多言語処理ユーザ」の置かれている状況ではないでしょうか。 稲垣さん等のお力添えを期待する次第です。 -------- 栗山様, > ・・・通常使われる英・独・仏に加えて露・ > 希まではとりあえずTeXを使おうとされる一般の方々にとって親しい > ものになりつつあるのではないかという思いを持ちました。 これはもう,奥村先生のご理解と,いつもこの掲示板で助けてくださる多くの方々 のご尽力の賜物です。私は,単なるスポークスマンに過ぎません。 > 問題はアラビア語などのセム系言語や中・韓などのアジア系言語など > 非印欧語などを含め無数の言語があるということで、これを一歩一歩 > サポートしていくとは気の遠くなるような作業という印象を受けたの > が今回の(拙い)コメントを差し上げる動機でした。 はい,その第一歩として,稲垣さんのシステムが「がっちりしたスプリング ボード」として,まずは見事な「見本」となると思うのです。 # ホントは「手本」と書きたかったのですが,僭越ながら,稲垣さんの # 慎み深さを私の方で先取りした表現としてしまいました (^^; そして実際に,稲垣さんのご投稿を契機とし(少なくともこの掲示板では) はじめて大足さんのようなスペシャリストがコメントを寄せてくださった という事実が,私の一連の「差し出がましさ」を促進させた,ということ も付記して,筆を擱きたいと思います。

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