名前: 稲 日時: 2004-03-17 21:16:39 IPアドレス: 219.117.110.*
>>27281 永田先生 コメントありがとうございます。 先のご返事を出した直後から,ぶっきらぼうで失礼なことをしたの ではと,考え込んでおりました。 しかしながら,今回のBabel+ArabTeX...に関しましては,コツなど というものは無く,TeXの基本に忠実に,マニュアル等を読めば,な んら問題はない,と考えたいのですが。 また,パッケージの多くは,日本の事情など全く考慮していない,と の覚悟をしておけば,諦めもつきますし,ArabTeXのケースのように識 者が解答を出してくださる幸運な場合もあります。 Babelパッケージをインストールし,英語,フランス語,ドイツ語, ギリシア語,ロシア語を扱うまでは,先生が執筆された改訂版美文書 付録J に,詳しく解説されています。事実,私の環境もそれ以上でも 以下でもありません。 確かに,ギリシア文字やロシア文字のインストールは,そのボリュー ムに圧倒されそうですが,なんら問題は生じないはずです。 基本的な環境が整えば,同じく先生が解説なさっていらっしゃるe式 ウムラウトや,旧字体ドイツ文字も容易に扱うことができるようにな るでしょう。また,綺麗な出力を得るために,PDFファイルの生成方 法という問題もおのずと解決するかと思います。ちなみに,私はまだ, >dvipsk -P dl -u my.map -D 600 -z multi などとコマンドラインに 打ち込んでいます。 ArabTeXとの共存に関しては,安田さんが示して下さっている方法を ただ,そのまま,使わせていただいているだけです。 とは言え,白状しますと,hebrew.patchに適用するコマンドがわから ず(昔DOSのころやった記憶はあるのですが),内容を読むと100行ほ どなので,手動でパッチを当てました。わからなければ力業で,など と言うことはコツにもなりませんが。 原作者と安田さんのご了解がいただければ,日本語対応Babel+ArabTeX のようなファイルができるかとも思います。 デーヴァナーガリー(ヒンディー語)につきましては,全く,TeXの 基本どおりの設定です。*.sys *.mf *.tfm などを所定のディレクト リーに収めるだけです。 ここでも白状しますと,文字をマニュアルどおりに出力できることと ヒンディー語を理解できることとは無関係で,私は前者の方です。 譬えはよくないですが,あるttfファイルをダブルクリックして,デー ヴァナーガリー文字が出た,と言うようなレベルです。 > 磨き上げてこられた稲垣さんのシステムを「私にも是非お分けしてください」と > 簡単に申し上げるのは,確かにちょっとムシが良すぎるとも思います。 とんでもありません。そのような不遜な考えは毛頭もありません。上で 述べましたように,本当に,わたしのシステムは何の変哲もないもので す。 > 「多彩な多言語処理用の拡張インストール」作業を「具体的な指針」なしに > 行うことは,たとえ不可能ではないにせよ,とても困難なものであることに > 変わりはないと思われるのです。 とのご指摘はそのとおりでございます。 ここでも,しかしながら,といわせていただきたいのですが,TeXの基 本的な構成に従ってインストールしたが,マニュアルに従ってインス トールしたが,期待通りの結果が得られないというケースがあります。 パッケージの作者の方針,フォントのエンコーディングの方法,使用方 法など,まさにさまざまです。 このような場合は,ケースバイケースで解決するしかないように考えま す。確かに,ある言語の*.sty,*.ldf,*.fdなどといじったことがあっ たように記憶しています。この言語で,この言語の文字で,このような 不都合があるのだが... と言うことがあれば,お役に立つケースもある やもしれません。 仰せのとおりで, > する」ことができますので,TeX ワールドではこれまでさほどスポットライトが > あててこられなかったような言語に関しても,これまで以上の知見が蓄積されて > いくことに一層の拍車がかかっていく ことにお役に立てればと思っております。
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