名前: 江頭秀晴 日時: 2004-02-29 12:45:38 IPアドレス: 211.10.50.*
こんにちは。皆さんの毎度のご助力に、心より感謝申し上げます。 まず、なぜ私が「pTeX package for MacOSX」のサイトにあるようなパッケージを 使用しないのか、ソースからの make にこだわったのか、疑問に思われている方も 多いかと思うので,少し脱線しますがお話しします。 簡単に言えば、理由は二つです。一つは、以前に OS X 対応ではあるがバージョン の違うアプリケーションのパッケージ(xxx.pkg のもの。)をインストールして X 11 と Terminal が起動しなくなってしまったというトラブルにあって,以後, バージョンの合わないものは極力インストールしないようになったこと。(←今は、 X 11 と Terminal は正常に作動している) もう一つは、ソースからだとバージョンの違いに関係なく、ちゃんとインストール できるだろうと素人考えながら思ったからです。(←勿論、今回の皆さんとのやり とりでシェルの違いによるコマンドのエラーなどのトラブルがあることが分かった。) そういうわけで、時間もあるし,コンピュータープログラムに関する理解を深める という目的もあって、ソースからのインストールに挑戦したというわけです。 あれ以後、色々やっているうちに pTeX のインストールに、一応、成功したような ので,作業手順も含めてご紹介します。v10.3 がプリインストールされたマシンを ご利用の方は、宜しければご参照下さい。 あと、補足になりますが、「pTeX package for MacOSX」のパッケージは v10.2 使用者を想定して作られたと思いますが,掲示板で、v10.3 がプリインストールさ れた、つまりデフォルトでのシェルが bash の人は使用できるかを聞いたら、「イ ンストールは大丈夫だが、環境変数の設定で少し工夫が必要」との返事を頂きまし た。(以下のリンクを参照) http://www.ns.musashi-tech.ac.jp/%7einoue/Pages/Macintosh/addpath.command.html インストールに失敗したまでのことは 26384 に書い てあった通りなので、それから後のことを書きます。 1. シェルを bash から tcsh に移動しました。 $ tcsh 2. 26481 にあった hanaoka さんのご提言に従い、 以下の作業をしました。(以下の作業で、シェルはすべて tcsh で行いました) % sudo /usr/local/bin/mktexlsr /usr/local/share/texmf 出力結果は以下の通り。 mktexlsr: Updating /usr/local/share/texmf/ls-R... mktexlsr: Done. 3. 26480 にあった tanaken さんのご提言に従い、 「teTeX の動作確認」をしました。 % rehash path % /usr/local/bin/tex /usr/local/share/texmf/texplain/base/testfont.tex # 単に「tex」とか「testfont.tex」では、「command not found」「file not # found」になってしまう。(← hanaoka さんの提言がヒントになった。感謝し # ます。) 以後は,内山氏の http://macptex.appi.keio.ac.jp/~uchiyama/macosx にある通り,「cmr10」「\table」「\bye」(←「\」とあるところは、実際は バックスラッシュで入力しました。Windows では出力できませんでした。)の順に 入力。 4. 何もエラーがなく、testfont.dvi が出力されました。 5. 26479「9. 〜 13. の作業を繰り返しました。」 の作業を、以下の通りに変更の上,やり直しました。(以下において、# より右は 私のコメントを表します。実際の作業にはありません。) 5-1. pTeX のマクロやフォントの展開を以下のように実行しました。 % sudo tar zxvf ptex-texmf-2_1_tar.gz -C /usr/local/share/texmf % sudo /usr/local/bin/mktexlsr #「mktexlsr」だけでは「command not found」 # が出てしまう。 迂闊なことに、メモを取り忘れてしまったので,後半の「mktexlsr」の出力結果 を書くことが出来ません。ただ、私の記憶の限りを言うと、2. と似たような2行 の出力があったと思います。 5-2. ディレクトリを以下の通り、移動した後で,shift JIS で configure しま した。 % cd ./src/tetex-src-2.0.2/texk/web2c/ptex-src-3.1.3 # 「26479」で「tetex-src-2.0.2」を「tetex-src-2.0.1」と書いてしまいまし # た。上の通り訂正します。 % ./configure sjis 出力は以下のようになりました。 creating kanji.h creating Makefile (「texmfmp-help.h」の出力は相変わらずなかった。) 5-3. ファイルの属性を以下のように変更し、/usr/local/share/texmf 内のファ イルを読み書きしやすいようにしました。その後,mktexlsr のコマンドを実行し ました。 % sudo chmod 777 /usr/local/share/texmf % sudo chmod 666 /usr/local/share/texmf/ls-R % /usr/local/bin/mktexlsr 5-4. make しました。 % make 最後の6行が以下のような出力になりました。 7512 words of font info for 31 preloaded fonts 14 hyphenation exceptions Hyphenation trie of length 6075 has 181 ops out of 35111 181 for language 0 No pages of output. Transcript written on platex-sjis.log. 5-5. install しました。 % sudo make install /bin/sh ../../mkinstalldirs /usr/local/bin /usr/local/share/texmf/web2c for p in ptex tftopl pltotf pdvitype jbibtex; do INSTALL_PROGRAM='/usr/bin/install -c -p' ../../klibtool install-prog /usr/local/bin $p; done /usr/bin/install -c -p ptex /usr/local/bin/ptex /usr/bin/install -c -p tftopl /usr/local/bin/tftopl /usr/bin/install -c -p pltotf /usr/local/bin/pltotf /usr/bin/install -c -p pdvitype /usr/local/bin/pdvitype /usr/bin/install -c -p jbibtex /usr/local/bin/jbibtex cd /usr/local/bin && (rm -f iniptex virptex platex; \ ln -s ptex iniptex; ln -s ptex virptex ; ln -s ptex platex) /bin/sh ../../mkinstalldirs /usr/local/share/texmf/web2c for f in ptex-euc.fmt platex-euc.fmt ptex-sjis.fmt platex-sjis.fmt; do /usr/bin/install -c -p -m 644 $f /usr/local/share/texmf/web2c/$f; done cd /usr/local/share/texmf/web2c && (rm -f ptex-jis.fmt platex-jis.fmt ;\ ln -s ptex-euc.fmt ptex-jis.fmt ;\ ln -s platex-euc.fmt platex-jis.fmt) cd /usr/local/share/texmf/web2c && (rm -f ptex.fmt platex.fmt ;\ ln -s ptex-sjis.fmt ptex.fmt ;\ ln -s platex-sjis.fmt platex.fmt ) /bin/sh ../../mkinstalldirs \ /usr/local/share/texmf/web2c /usr/local/share/texmf/web2c /usr/local/share/texmf/fontname /usr/bin/install -c -p -m 644 ptex.pool /usr/local/share/texmf/web2c/ptex.pool if [ -f /usr/local/share/texmf/web2c/texmf.cnf ]; then \ mv -f /usr/local/share/texmf/web2c/texmf.cnf /usr/local/share/texmf/web2c/texmf.cnf.orig ;\ else true; fi /usr/bin/install -c -p -m 644 texmf.cnf /usr/local/share/texmf/web2c/texmf.cnf 出力は上の通りです。 5-6. mktexlsr を実行しました。 % /usr/local/bin/mktexlsr 5-7. シンボリックリンクを貼りました。 % sudo ln -s /usr/local/bin/ptex /usr/local/bin/platex 5-8. 確認のため、以下のコマンドで、/usr/local/bin の中身を見てみました。 そうしたら、「platex@」というのが見つかりました。 % ls -a -vGF /usr/local/bin #「 ls -a -vGF -l 」だとリンク先が #「ptex」であることまで分かる。 6. インストールコマンドを実行できるようにしました。 % rehash path rehash というコマンドの意味がわからなかったので、 ここで調べてきたら、「ハッシュテーブル(←シェルがコマンドを呼び 出すときに参照する)というものを再構築することで、シェルに新しいコマ ンド(この場合は「ptex」など)を認識させるためのコマンド」とありまし た。 7. jclasses.dtx で動作を確認しました。 % /usr/local/bin/platex jclasses.dtx 出力は以下の通りでした。 (中略) ******************* * Checksum passed * ******************* ) [57] (./jclasses.aux) LaTeX Font Warning: Some font shapes were not available, defaults substituted. LaTeX Warning: There were undefined references. LaTeX Warning: Label(s) may have changed. Rerun to get cross-references right. ) (see the transcript file for additional information) Output written on jclasses.dvi (57 pages, 175024 bytes). Transcript written on jclasses.log. 正常にインストールされたようです。 インストールに関することは以上です。 つぎに、私がこの掲示板を利用する際の姿勢に関することををみらい氏のお話 も絡めてお話しましょう。 まず、この掲示板の目的に関することですが、みらいさんは「TeX使用における 危難に直面した人々の声に答え」るための掲示板であるとをおっしゃられていま すが、最終的なことは管理人の奥村氏の判断を待つしかありませんが、私はそ のようには考えておりません。動機には関わらず、自由に気軽に利用できるもの であると認識しております。 私の記憶の限りでは,奥村氏は、質問の前に「TeX 関連の本を何でも良いので 一冊読んでみましょう」「似たような書き込みが無いか探してみましょう」とお っしゃられていたような気がします。前者は、質問の機会にあわせて、もっと TeX に関する知識を深めてもらおう、後者は、質問の重複を極力避けることで、 掲示板を円滑に運営しよう、というご配慮なのではないか,と私は推察しており ます。 因みに、本掲示板を利用する際,私は以下のことに気をつけております。 1. 問題を解決したいときには、自分の使用環境、エラーの状況を出来るだけ詳 細かつ正確に書く。 2. 他者の誹謗または中傷はしない。 3. TeX に関連した話題を書く。 4. 疑問に思うことがあったら、自らの思考過程を示した上で、遠慮なく質問し てみる。 他方,皆さんに於いても、私の書き込みに応答する、またはしないという自由 があることも重々承知しております。私は一連の書き込みにおいて、誰かに返答 を強く迫ったつもりはありませんでしたし,応答が無かったからといって、その ことを咎めたり,非難したこともありませんでした。 そういう意味において、内山氏の件に関しては、返事を催促したと受け取られ ても仕方の無い書き込みをした事に関して、まことに申し訳なく思っておりま す。勿論、内山氏が返事をされるか否かは、氏のご意志にて判断していただいて かまわないものと考えておりました。 なお、みらい氏は、私が内山氏に質問のメールを出したことを、内山氏に対する 「敬意が見えない」ことの論拠とされておりますが, こちらのページの末尾をご覧頂ければわかりますように、氏は質問を電子メ ールにて受け付けていらしたため、 別のページの先頭部分にて提示されていたような条件をすべて満たした上で、 質問したつもりでございました。内山氏に対する敬意は十分に払ったつもりでお りました。 ソースからのインストールでも、パッケージからでも、場合によってはマシンの 故障ともつながりかねない、と私は考えておりました。それゆえ、私は今回の作 業には、一貫して真剣に、真面目に取り組んでいたつもりです。 時間を割いて、私ごときの相談に応じて頂いたすべての皆さんには、心より感謝 しております。その感謝がただのリップサービスで終わらないように、そしてま た、「単なる興味本位」の書き込みに終わらないように、「自己満足」の内に終 わらないように、自分の試したこと、見聞したことに関しては、これまでの書き 込みですべて報告させて頂きました。それは、これまでの私の書き込みをご覧頂 ければお分かり頂けるものと存じます。 私は、枝葉末節の言葉遣いから、発言内容・行動においてまで、皆さんの信頼を 決して損ねることが無いように、十二分に気をつけておるつもりです。 勿論、私自身の情報収集能力、UNIX に関する知識、皆さんに対する配慮、とい った面で、欠落した部分は大いにあったと思います。しかしながら、TeX という オープンソースソフトウェアの普及・拡大に貢献できればと、稚拙ながら、微力 ながら、ひたむきに私なりに努力してまいりましたし、これからも、機会あらば, そのように致したいと考えております。 とはいえ、不本意ながら、他者の「気分を害」した非を免れるわけではありませ んし、私自身も深く傷つきました。これ以上、書き込みを繰り返しますと、本掲 示板の円滑な運営に支障をきたす恐れもあるため、私としては、当面の間、書き 込みの方は差し控えさせて頂きます。 ご助力頂いた皆さんには、改めて心より感謝の程申し上げます。本当にありがと うございました。
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