Babel3.7 greek.ldf の記述(その2)

名前: 栗山雅俊
日時: 2003-11-12 15:34:07
IPアドレス: 220.219.222.*

>>23443 皆様こんにちは。 greek.ldfの226-228行目を削除するとどのような現象が出るのか が不明だったのですが、とりあえず一個だけ発見しました。 文中に\uppercaseという命令を入れるとコンパイル中に引っかかる ようです。具体的には ---------------------------- ! Undefined control sequence. <to be read again> T^^9fO E^^9f^^9f INAI l.26 \uppercase{t`o e>~inai} \\ ? -------------------------------- というようなメッセージが出ます。無視してコンパイルを続けると 見た限りでは「大文字」が正常に出力されているようですが、まだ 気がついていない問題があるかも知れません。ちなみに\lowercase は問題なく使えるようです。 ギリシャ語に特有な問題としては、通常大文字はアクセント記号や 気息記号を表記しないので(たとえば >'a の\uppercaseは >'A では なく A なります)、このあたりの定義の仕方が他の言語と異なって いるのかも知れません。 実験したバージョンは角藤先生の最新版(web2c-7.5.2+pTeX3.1.3) とteTeX1.0.7-12(web2c-7.3.1+pTeX3.0.1)で、この箇所をコメント アウトするとどちらの版でもLaTeX、pLaTeX両方で同じ現象が出る ようなので、この箇所の削除が直接の原因と考えてよいようです。 あとついでにもう一つのバグを発見しました。現在の最新版では アルファに気息記号と下書きのイオタを同時に設定した場合、LaTeX、 pLaTeXのどちらも下書きのイオタがずれて出力されてしまうよう です。これもteTeXの上記の版では現象が出ないので、Web2cのバー ジョン固有のバグかも知れません。 とりあえず報告となります。

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