Re: 傍注の仕組み(Re: ページの途中から傍注をつけたい

名前: しっぽ愛好家
日時: 2003-05-15 14:37:13
IPアドレス: 211.4.46.*

>>18690 補足と蛇足です. >\marginpar が使われたところで、強制的にoutputルーチンを起動して、 >そのoutputルーチン中で傍注を配置してから、ページは出力せずに >戻ってくるのですね。 その通りです(と私は認識しています). 一方,float の処理に対しても,傍注と同様に ``一度 \output に持ち込んだ後, ページ自体は出力せずに戻ってくる'' という取り扱いをしています. ただし,float の場合には,``float が占める領域のサイズ'' を各カラムの高さ から差し引くために \vsize の再設定を行っています. (もちろん,個々の float を配置する箇所に応じて,配置する float に対応する ボックスの番号を \@toplist,\@botlist,\@deferlist などのうちの適当なものに 追加します.(→配置すべき float をそれらのリストから取得して並べるのが, \@combinefloats などの仕事,ということになります.)) %%% このくらいのことは,すでに解析済みと思いますが… ``The TeXbook'' の第 15 章では図版の配置に対して \insert を用いた方法を 取り上げていますが,LaTeX では(\ftype@figure などを考慮した処理の都合で) float の配置には \insert を用いず, 配置すべき float (に対応するボックスの番号)を \@toplist などに 保存し,その一方で \vsize を直接変更する という方法を用いています. %%% したがって,\output まわりのことを調べる場合には ``The TeXbook'' が %%% 手放せないとはいえ,``The TeXbook'' で述べられている処理法に %%% 素直に従って考えると,(LaTeX での処理は)かえってわかりにくいかも %%% しれませんね. >>18691 >%%% 自分で既存のコードを読んでわかった気になるだけならまだしも, これは,言うまでもなく,私自身について言及したものです.

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