Re: はしご高を含むPDFの作成

名前: uchiyama
日時: 2001-08-17 16:39:04
IPアドレス: 193.12.179.*

>>1725 出版関係では, Ryumin 用の(というよりモリサワのフォント用)の外字を 購入しており, それを使います. Macintosh 用しかありませんが(PostScript プリンタやイメージセッタのハードディスクに和文フォントをダウンロードするには, フォント自体が Macintosh 用しか販売されていないこともありますけれども, Macintosh が必要です. 何をしなければならないかが分かっている人なら, 自分で ダウンロード用のツールを作成することもできるでしょう), ビブロスやエヌフォー のものがあります. また, プロは, 1 文字の外字のために, 数万円の外字フォントを購入します. 古いタイプのものは, Ryumin-Light が拡張されているように使うこともできますが, PostScript 的には欧文フォントの構造をとっているので, 欧文フォントとして 使うこともできます. Ryumin-Light が拡張されているように見えるのは, TeX でいえば, virtual font のようなものです. (中学・高校用の参考書の出版会社からの問い合わせでも使用されているものは, ビブロスやエヌフォーの外字です.) PDF 作成では, 欧文フォントの構造をとっている方が扱い易いので, 欧文フォント のままつかうようにしています. virtual font を dvipsk 用とプレビュア用に それぞれ用意しています. Windows でそのまま扱える日本語 PostScript フォントが存在しませんし, 和文フォントは, 字母の関係もあり, よいものはとても高価なので, (私に 言わせれば) 安いけれども, 字母がよくない, ヒンティングのデータが ぼろぼろ(というより, TrueType のヒントは, プログラム言語のようなもの なので, 作るのは大変, 数万円のフォントエディタでつけられるものは, フォントエディタのおしきせのコードで,フォント作成者に自由はありません), メッシュ数が粗くて高解像度出力に適さない(MS明朝など. 256 メッシュ. PostScript は 1000 メッシュ), 高解像度出力で品質を維持するため メッシュ数を大きくしているものはヒンティングのデータがぼろぼろで, 解像度が低いときに汚い, しかし, 一般の人は, 実解像度が 600 dpi 前後の インクジェットプリンタで印刷するから, メッシュ数が小さいことは分からない, 字母が云々といったことは分からない, Macintosh で Ryumin-Light などが 使われているのをみたことがないなどのことがあって(PDF を画面に表示している ときのように解像度が低いものから, 解像度が高いイメージセッタの出力まで 高品質に扱えるものをみたことがない), TrueType が使われているだけだと 思っています. (Macintosh ユーザでも, Ryumin-Light は OS 標準フォントではなく, 数万円で 買うフォントですから, 使っている人は, デザイナや出版関係が多く, 家庭で 使っているユーザは少ないと思います. OS 標準のフォントの現在のOsaka は, 平成角ゴシック単純化したものです.) TeX で出版といっても, 出力機器が日本語 PostScript のイメージセッタ等で ある以上, それにフォントをダウンロードするなどためには, Macintosh が必要な はずです. 社内には, Macintosh で QuarkXpress を使っている部署があると思います. (ヒンティングの処理がきちんとできていないと, TeX FQA の題字のように, 「情」の 「月」の横棒のように, 太さがバラバラになってしまうのです)

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