Re: PDF のフォント

名前: パロアルト
日時: 2003-01-07 15:27:15
IPアドレス: 67.122.68.*

>>14742 内山先生、しっぽ愛好家さん、情報ありがとうございます。 内山先生がおっしゃるように、それぞれのフォントごとに著者の意向を尋ねるのが最も 正論のようにも思います。ただし、私の場合には、インプレスに尋ねる前にマイクロソ フト社をはじめとする多数の企業に先に尋ねる必要がありますが。 しっぽ愛好家さんのおっしゃられる手間の問題は人によって感じ方が違うと思います。 PCのデータ取り扱いに詳しい人なら電子ファイルからフォント情報を抜き出す方が 簡単でしょうが、PCをさわったこともない人なら、印刷された文書を虫眼鏡で拡大 して版を作る方が簡単だと感じるでしょうから。 フォントの問題より、音楽CDをテープにコピーしていいかどうかとか、それを友人 に聴かせてよいかどうかの方がより重要な問題だと思います。 現在、スタンフォード大学に在留中で、最近、たまたま、権利のことについてディス カッションする機会が何度かありました。そこで最も感じたことは、私を始め、大石 さん、内山さん、しっぽ愛好家さんなど、多くの日本人は、「他人の権利を侵害しな いこと」が権利意識の根底にあるのに対し、私が在籍中の研究室のメンバーを始め、 多くのアメリカ人は、「自分の権利が侵害されないこと」が権利意識の根底にあるよ うです。つまり、権利を有する当事者から文句を言われるまでは、他人の権利をあま り気にすることがないし、文句を言われてから、対策を練って、自分の立場をいかに 守るかが彼らのやり方のようです。 ここいくつかのスレッドの皆さんの発言を見せていただく限り、日本人のモラルの高 さを再認識致しました。 しかし、マイクロソフト社をはじめとする各社にフォント使用の許可をいただくのは 大変なことですし、PDFファイルにフォントを埋め込んだことのあるすべての方が 関連する企業および個人の使用許可を確認したかどうかも定かではありません。私自 身が使用しているソフトウェアに関して使用許可を確認するのは、音楽CDをカセッ トに録音すると罰金を取られる時代が来てからにします。私もここスタンフォードで アメリカ人に毒されたのかもしれません。

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