『[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門』第4刷
奥村晴彦『[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門』
(技術評論社,2000年,ISBN4-7741-1107-4,定価2980円+税)
の第4刷(2002年7月25日)のサポートページです。
第1刷,
第2刷,
第3刷
は別ページです。
CD-ROM について
インストーラのバグ で t1fonts.tar.gz が展開されないようです。
CD-ROM には含まれていますので,次のようにして手動で展開してください:
コマンドプロンプト(MS-DOSプロンプト)を立ち上げて
cd \usr\local
d:\bin\tar xvzf d:\kakuto\t1fonts.tar.gz
と打ち込んでください(CD-ROMがDドライブの場合)。
この点についてご教示いただいた ari さんに感謝いたします。
インストールの手順がわからないという質問をよく受けます。
以下にうちのマシン(Windows 2000)でやってみた流れを書いておきます。
- CD-ROM を挿入すると自動的に「TeX ソフトウェア インストール」が現れない場合は,「マイコンピュータ」をダブルクリックし,LaTeXCD (D:) をダブルクリック,INSTALL フォルダをダブルクリック,autorun.exe をダブルクリックする
- 「TeX ソフトウェア インストール」が現れたならば,[pLaTeX のインストール]をクリック
- 「ドライブ選択」で通常はそのまま[OK]を押せば良いが C: ドライブが容量不足なら別のドライブを選ぶ
- C:\usr\local がすでに存在すれば上書きするか聞いてくるが[OK]でよい
- コマンドプロンプトが現れ,たくさんのファイルが解凍されるが,途中で閉じたりせず気長に待つ
- GNU Ghostscript Setup が現れるので,通常はそのまま[Install]をクリック
- Install location is the same as the current file location.
No files will be copied. と出るので[OK]をクリック
- インストーラが作業後「Ghostscript」というマイコンピュータの窓が現れるが,これは閉じてかまわない
- 次のような「環境変数の登録」が現れる。
以下の環境変数を登録します.
手動で登録する場合はキャンセルを押してください.
set PATH="%PATH";C:\usr\local\bin;C:\gs\gs6.52\bin;C:\dviout
set TEXMFMAIN=C:/usr/local/share/texmf
set TEXMFCNF=C:/usr/local/share/texmf/web2c
set GS_LIB=C:/gs/gs6.52/lib;C:/gs/gs6.52/kanji;C:/gs/fonts
通常は[OK]でよい(うまくいかないことがときどきあるようなので,後で確認し,必要ならば手動で設定する)
- 「環境変数を適用するためにコンピュータを再起動してください」と出るが,その時点でまだ解凍が終わっていないことがあるらしい。完全に終わってから再起動。
なお,Windows NT/2000/Xp なら実際は再起動は不要
- 再起動後,「TeX ソフトウェア インストール」の[WinShell のインストール]をクリック
- WinShell のインストーラが立ち上がるので,順に[Next>][Yes][Next>][Next>][Install][Finish]とクリック
- メモ帳で Readme.txt が開かれるが,閉じてかまわない
- 「TeX ソフトウェア インストール」の[終了]をクリック
- [スタート]─[プログラム]─[dviout]─[dviout for Windows]で dviout を起動する。
- Font path is not set. Install fundamental parameters?
と聞いてくるので,[はい(Y)]をクリック。
- 標準のプリンタの名前が表示され,フォント解像度(dpi値)や紙のサイズを聞いてくる。
とりあえず 300dpi のままで[Next]をクリック(確認後,自分のプリンタに合わせて再設定)
- フォントのある場所を聞いてくるが,何もせず[Next]ボタンをクリック
- [gen]をクリックし,Automatic search? に[はい(Y)]と答えると,次のように入る:
`C:\usr\local\bin\mktexpk.exe --dpi ^d --bdpi ^D --mag ^M ^s
- 同様に[gsx]も行うと,次のように入る:
C:\gs\gs6.52\bin\gswin32c.exe
- [Finish]をクリック
- WinShell を起動し,本文 p.278〜p.279 のように設定する
dviout がうまく動かない場合は,次のようにして手動で環境変数の設定を行います。
- Windows 95/98 では AUTOEXEC.BAT の最後に次の行を追加します。
set PATH="%PATH%";C:\usr\local\bin;C:\gs\gs6.52\bin;C:\dviout
set TEXMFMAIN=C:/usr/local/share/texmf
set TEXMFCNF=C:/usr/local/share/texmf/web2c …… 第4刷ではなくても動作します
set GS_LIB=C:/gs/gs6.52/lib;C:/gs/gs6.52/kanji;C:/gs/fonts
これでいったん再起動してください。
- Windows NT/2000/XP では,[スタート]―[設定]―[コントロールパネル]―[システム]―[詳細]―[環境変数]
とたどり,ユーザ環境変数のところを見てください。
PATH という欄があればそれをクリックして[編集]を押し,変数値の最後に ;C:\usr\local\bin;C:\gs\gs6.52\bin;C:\dviout
と追加し,[OK]を押します。
PATH がなければ[新規]を押し,「変数名」に PATH,「変数値」に %PATH%;C:\usr\local\bin;C:\gs\gs6.52\bin;C:\dviout
を入れ,[OK]を押します。
TEXMFMAIN についても同様に C:/usr/local/share/texmf と設定します。
GS_LIB についても同様に C:/gs/gs6.52/lib;C:/gs/gs6.52/kanji;C:/gs/fonts と設定します。
Windows の再起動の必要はありませんが,今まで起動していた TeX
関係のソフトやコマンドプロンプトだけいったん閉じてください。
- Windows Me では,[スタート]―[ファイル名を指定して実行]で msconfig
と入力し,上記 Windows NT/2000 と同様に行います。
その他:
- Windows Meの一部でインストーラがうまく働かないことがあるようです。
これは今までの版でも同様だと思いますが,どういう条件で生じるのかよくわかっていません。
もしうまくいかなかったなら,付録Aの最後にあるように手動でインストール(解凍)してください。
- txfonts が dviout で表示できない場合は,
C:\usr\local\share\texmf\dvips\config\config.ps に
p +txr.map
という1行を書き込んでください。
本文のバグ
全般
- 本文に texinst733.zip 等の記述がまだ残ってしまっているようですが,付録 CD-ROM には最新の 737
というバージョンを収めましたので,733 → 737 とお読み替えください。
他のソフトについても,CD-ROM のバージョンにより番号が上がるかもしれません。
ページ順
- p.10 Leslie Lamport は2001年に DEC/Compaq から Microsoft に異動しています。
- p.177 cite.styやovercite.styは本書CD-ROMに入っているのではなく CTAN
からダウンロードしていただくことになります。
たとえば
Ringサーバの/pub/text/CTAN/macros/latex/contrib/supported/cite/
にあります。
- p.214 脚注4 Acrobat DistillerのPPDファイルがリンク切れになっていました。
こちら
からダウンロードできます (Thanks: 大友さん)
- p.261 7行目 \framebox(p, q) で (縦p, 横q) の縦横が逆でした
- p.279 WinShell で dvipsk の設定で cmd-line を -Ppdf %s.dvi にするのがいいでしょう(-Ppdf
の意味については p.219 に書いてあります)。
より新しい WinShell については ここ をご覧ください。
- p.314 下11行 日本語の行組版方法 → 日本語文書の行組版方法
- p.320 新ドキュメントクラスの文字サイズは 9pt,10pt,11pt,12pt のほか 20pt
が使えると書いてありますが,現在は 14pt,17pt,21pt,25pt,30pt,36pt,43pt
のように等比数列にしてあります。
20pt も互換性のため残してありますが,できれば 20pt ではなく 21pt をお使いください。
詳しくは 新ドキュメントクラス のページをご覧ください。
その他
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奥村晴彦
Last modified: 2003-01-19 21:59:31