名前: キット 日時: 2002-07-09 01:08:47 IPアドレス: 202.248.232.*
>>9329 角藤さんの Win32TeX で、かつ dvipdfm を用いる場合について改めて書きます。 まず、$TEXMFMAIN/doc/dvipdfm/base/web737w32.pdf 内の 4(2)dvipdfm-w32.tar. gz の説明にしたがって、jis.tfm をもとに、たとえば jiso.tfm, psjiso.tfm, jiso.vf を、jisg.tfm からは jisgo.tfm, psjisgo.tfm, jisgo.tfm を作ります。 「o」は oblique のつもりで、新たに作るファイル名は適当でよいと思います。 それから同じディレクトリの dvipdfm.pdf 12節の説明から、cid.map に psjiso none Ryumin-Light -s 0.167 psjisgo none GothicBBB-Medium -s 0.167 dvipdfmx を使うなら cid-x.map に psjiso H :0:msmincho -s 0.167 psjisgo H :0:msgothic -s 0.167 を追加します。Win32TeX が新しくなったため、以前の書き込みと異なります。サ ンプルは以下の通り。作業中に適宜 mktexlsr を実行しないと、作成したファイ ルが見つからないとのエラーになるかもしれません。 %% testjiso.tex - sample source %%%%%%%%%%%%%%%%%% \documentclass[a4j]{jarticle} %% プリアンブルまたはスタイルファイルで以下を追加 \DeclareFontShape{JY1}{mc}{m}{it}{<-> s * jiso}{} \DeclareFontShape{JY1}{gt}{m}{it}{<-> s * jisgo}{} \DeclareFontShape{JY1}{mc}{bx}{it}{<-> ssub * gt/m/it}{} \DeclareFontShape{JY1}{gt}{bx}{it}{<-> ssub * gt/m/it}{} %% slshape も使うなら以下も加えるべきでしょう \DeclareFontShape{JY1}{mc}{m}{sl}{<-> ssub * mc/m/it}{} \DeclareFontShape{JY1}{mc}{bx}{sl}{<-> ssub * gt/m/it}{} \DeclareFontShape{JY1}{gt}{m}{sl}{<-> ssub * gt/m/it}{} \DeclareFontShape{JY1}{gt}{bx}{sl}{<-> ssub * gt/m/it}{} \begin{document} \verb+\textit{}+で英文と同様に和文を\textit{italic斜体}にします。 \textbf{強調すると\textit{italic強調斜体}になります。} \textsl{これはslantedでの\textbf{bold強調}です。} \end{document} %% end of sample %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 私は dviout はあまり使っていないので検証していませんが、pdf ではなく、 dvi を dviout for Win で見る場合は以下の通りです。 $TEXMFMAIN/fonts/tfm/ptex/ の jis.tfm, jisg.tfm を、それぞれ jiso.tfm, jisgo.tfm にコピーします。 それから dviout の Option → Setup parameters... で呼び出す [dviout のプ ロパティ] の WinJfont タブで、jis や jisg の設定を参考に、slant だけを変 更した jiso や jisgo を定義します。 角藤さんが以前指摘したとおり、本来なら専用の tfm を用意すべきなのでしょう が、この方法でとりあえず見栄えも悪くないようです。
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