Re: 相似記号と平行記号の出力方法

名前: 永田善久
日時: 2002-06-06 17:06:25
IPアドレス: 133.100.243.*

>>8823 Google で検索してみましたら、次のようなページがヒットしました。 http://members.aol.com/jeff570/mathsym.html そこでの解説によりますと、 1. 「平行」を表す記号 紀元150年頃のヘロンやパップスの著作では、「二本水平」に書かれており、 これは今日の「等号」と似ていた。 最初に「二本垂直」を「使った」のはオートレッド。しかしその著作は彼の 「死後」出版された(1677年)。従って、最初に書物の中に現れるのは、 カーシーにおいて(1673年)。カーシーが「水平から垂直」に記号を変更した 理由は、自分の著作の中で既に「等号」記号を採用しており、これとの衝突を 避けるため。 2. 「相似」を表す記号 \sim はライプニッツが1679年の草稿の中で用いたもの。しかしこれは公刊され なかった。この草稿の中では(ラテン語で「相似」を表す similis の頭字である) S が「横に寝かせて」書かれていた。しかし、この草稿は失われてしまったので 元々の記号が \sim に似ていたのかあるいは \backsim に似ていたのかは残念な がら分からない。 この他にもかつて話題となった記号類 (3476 以降を参照) についても、 3. 「以上・以下」を表す記号 \leqq, \geqq を使ったのはブゲール(1734年)。その前の1670年にはウォリスが 「不等号と一本線」記号を用いているが、この一本線は「不等号の上」。 現在(国際的に)一般的な \leq, \geq の由来に関しては書かれていない。 4. 「等しくない」を表す記号 「打ち消し」のスラッシュ、あるいは垂直棒は「(彼によって)発明されたわけ ではないにせよ、オイラーがこれを使用していた」。「打ち消し線」は、ただし、 スラッシュというより「垂直棒」。 ということのようです。種本は Cajori, Florian. A History of Mathematical Notations. 2 volumes. Lasalle, Illinois: The Open Court Publishing Co., 1928-1929. Ball, W. W. Rouse. A Short Account of the History of Mathematics. New York: Dover Publications, 1960. 等々とされています。

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