Re: 半角数字の和文フォント

名前: munepi
日時: 2012-05-18 14:12:33
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>>56732 > ちなみに,多バイトの句読点のデザインは,筆由来ではなくて,最近の記号なのでは? ずーっとどこかに書いてあったと思っていて、ようやく思い出しました(^^ ネット上でもググればいくつか記事や wikipedia にも少しだけ記述を見かけるのですが、 小宮山 博史 (編集) の「タイポグラフィの基礎」[1] pp.204--205 日本語の句読法が、 私は一番まとまっているように思います。 一部を引用、抜粋します: 句読点は、日本では奈良時代に漢文を読解するために、 印(訓点)を付けたことから始まる。 (中略) 明治時代になっても和文に句読点を使った例はまだ少なく、 段落すらないのが普通だった。 (中略) 一方、中国で欧米人宣教師らが翻訳出版した宗教・医学・博物学などの漢書には 句読点を使い分けるものが多かった。 (中略) 明治37年(1904)に始まる国定教科書で全面採用され、 39年には文部大臣官房図書課が句読法案を作成し、用法が定められたのである。 そして、現在の教科書は、昭和21年(1946)に文部省国語調査室が発表した 「くぎり符合の使ひ方〈句読法〉(案)」や 昭和25年(1950)刊行の「文部省刊行物表記の基準」の 「くぎり符合の使い方」に基づいている。 これにより、新聞でも句読点の使用が徹底され、ようやく昭和20年代後半に至って 一般記事も例外なく使われるようになった。 これを読んで思ったのは、 我々が何気なく使っている句読点や約物は、歴史が高々 100 年程度なんですね。 だから、書き手の好みや編集者の好み、出版社の house rule などで、 句読点や約物などの記号の付け方がずいぶんと違うのかと。 すこぶる納得した覚えがあります。 なお、明治39年(1906)の「句読法案」は、 近代デジタルライブラリ [2] から、 昭和21年(1946)の「くぎり符合の使ひ方」は、 文化庁のサイト | 国語施策・日本語教育 | 国語施策 | 参考資料 [3] などから、閲覧できます。 kuroky さん、こんなんで参考になりますでしょうか? [1] 小宮山 博史 (編集) タイポグラフィの基礎―知っておきたい文字とデザインの新教養 誠文堂新光社 (2010/08) http://www.amazon.co.jp/dp/441661022X/ [2] 近代デジタルライブラリ 句読法案・分別書キ方案 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903921 [3] 文化庁のサイト | 国語施策・日本語教育 | 国語施策 | 参考資料 くぎり符号の使ひ方(PDF形式) http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun/

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