LaTeXによるオンライン投稿(体験報告)

名前: 藤田
日時: 2012-05-04 09:37:54
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藤田@湘南情報数理化学研究所です. TeX/LaTeXによるオンライン投稿をおこなったので,報告 します.これは,拙著「LaTeX2e論文作法」第12章の実地版 ですが,オンライン投稿の現状を知るうえで,参考になるかと おもいます.投稿からオンライン出版までわずか20日で 非常に速いのにおどろきました. 投稿した雑誌は,Springer-Verlag (ドイツ)から出版されている Journal of Mathematical Chemistry で次の2報がDOIとして公開されました. J Math Chem DOI 10.1007/s10910-012-0025-7 Importance of the proligand-promolecule model in stereochemistry. I. The unit-subduced-cycle-index (USCI) approach to geometric features of prismane derivatives Shinsaku Fujita Received: 11 April 2012 / Accepted: 18 April 2012 Published on line 29 April 2012 J Math Chem DOI 10.1007/s10910-012-0024-8 Importance of the proligand-promolecule model in stereochemistry. II. The stereoisogram approach to stereoisomeric features of prismane derivatives Shinsaku Fujita Received: 11 April 2012 / Accepted: 18 April 2012 Published on line 01 May 2012 下記のように,図のPDF変換にGhostscript,校正のときにAcrobatを 使用した以外は,著者の側では,すべてTeX/LaTeXで完結できました. (1) クラスファイルは,Springerから入手したsvjour3クラス (2) 図は,XyMTeXを拡張したものを使用しLaTeXで作図, Ghostscriptでepsファイルに変換したものを用意. \includegraphics命令で挿入. (3) 文献リストは,本文ファイル.texの末尾に直接に書き込む. (4) オンライン投稿時に用意したものは, 本文texファイル,図epsファイル(図ごとに1個) 別に,投稿時の登録の際にコピー&ペーストするための データ類(表題,アブストラクトなど)をテキストファイルとして用意. (5) Springerのサイトに入り,用意したものをアップロードする と,自動的にPDFファイルが作成される(ものの数分). PDFの作成が成功するとメールがとどき,確認するように要求してくるので, アップロード画面の所定のところで確認ボタンを押す. (6) あとは,論文審査(今回の場合はすんなりと採用されました). (7) 採用されると,版権譲渡や別刷注文などのメールが届く. (8) 投稿時のファイル類をもとに作成した校正刷が出版社 (インドで作業(外注?)しているらしい)からPDFファイルとして届く. (9) 校正の書入れをして(Adobe Acrobat使用),送り返す. (10) DOIとして出版された旨のメールが届く. 上記の方法は,J. Math. Chem.に限らず,Springer-Verlag から出ているすべての雑誌で有効です.同じクラスファイル が使えます.

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