Re: \mathrmを数字に適用しない方法

名前: 山本和義
日時: 2011-08-08 20:39:36
IPアドレス: 115.176.201.*

>>56108 そうですね.マニュアルの一つと思しき mtpro2.pdf を読むと,\mathrm{12345} と 地の数式モードでの $12345$ では使用フォントが異なることも書かれています. また,mtpro2.sty を読んでいくと, \DeclareSymbolFont{operators} {\encodingdefault}{\rmdefault}{m}{n} \DeclareSymbolFont{letters} {LMP1}{mtt}{m}{it} \DeclareFontShape{LMP1}{mtt}{m}{it}{<-7> mt2mif <7-9> mt2mis <9-> mt2mit}{} \DeclareMathSymbol{0}{\mathalpha}{letters}{"30} \DeclareMathSymbol{1}{\mathalpha}{letters}{"31} ... てな感じになっていて(順番等は入れ替えてあります),\mathrm の中での数字(これは, operators が用いられる)はテキストモードと同じもの. 地の数式モードでの数字(こちらは,letters が用いられる)は,数式イタリック フォントの中に配置された直立体の数字を使うようになっており,さらに文字サイズ が小さいときにはそれ用にグリフも変えています. 要するに,地の数式モードでは「数値」,\mathrm の中では「数字」というような 感じの違いで,地の数式モードでは周りの「変数」たるアルファベットとバランスが 合うようにし,一方 \mathrm の中では「数式記号」たるアルファベットとバランスが とれるようにしているのでしょう.これはこれで論理的整合性が取れていますし, 一つのポリシーとして理解できます. なお,#56101 に書いたようなことをするとこのポリシーはぶっ壊されてしまいます. しかし,元質問者は情報を小出しにするタイプの人のようですから,あの程度 書いておけば十分だろう,こちらから多くの情報を与える必要などない. ということであれだけのことを書いておきました.

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