Re: dvipdfmxのcid-x.mapについて、いくつかの疑問点

名前: ZR
日時: 2010-02-15 19:34:57
IPアドレス: 114.164.66.*

>>54529 hminr-h は、(otf-cjmr-h 等とともに) OTF パッケージを構成する フォントの 1 つです。OTF パッケージの元々の意図が Mac OS X に 付属するヒラギノを使うためというものだったと記憶しています。 ただこの最初の意図は途中で「任意の日本語 OpenType フォントの ためのもの」に変わっているので、今では特にヒラギノを意識する 必要はないように思われます。 マップファイルでフォントの割当を決める場合、フォントのもつ字幅が 元の TeX フォント(TFM)で想定されたものと一致する必要があります。 例えば、Times 用の TFM を Palatino で用いることはできないわけです。 多くの和文フォントで、対応のフォントを自由に選べるのは、それが 「等幅」、つまりフォントに拠らずに一定の幅をもつことを想定している からです。(例えば pTeX 標準の rml の字形は全て全角幅です。OTF パッケージのフォントは一部半角、三分角、四分角のものがありますが、 とにかくフォントに依存しない一定の幅です。) 従って、和文フォントでも従属欧文等のプロポーショナルなものでは、 想定のものと異なるフォントを割り当てることはできません。hiraprop はヒラギノを想定しているので、モリサワでは使えません。 以上より次のような結論になります。OTF パッケージはヒラギノでも モリサワでも(その他の等幅日本語フォントでも)使える、hiraprop は ヒラギノ専用、moriprop はモリサワ専用。だからあまり迷う余地はない と思います。

この書き込みへの返事:

お名前
題名 
メッセージ(タグは <a href="...">...</a> だけ使えます。適宜改行を入れてください)