Re: 閉じ括弧(全角)\inhibitglue\footnote

名前: ZR
日時: 2010-01-31 00:27:57
IPアドレス: 114.165.46.*

>>54432 「日本語組版処理の要件」でどう定められているかが気になって、 調べてみました。 脚注番号等の合印の前後の空きについてはなぜか直接には触れられて いないのですが、合印の文字に対する文字クラス cl-20 が与えられて いるため、附属書 B の表からこの文書が定めている値を知ることが できます。前後が単なる文字の場合に限ると次のようになっています。 - 前の空き:前が中点類(コロン)の場合は四分、それ以外はゼロ。 - 後の空き:普通の漢字・仮名と同じ。つまり、後ろが漢字・仮名の 場合は空きはゼロ。 図 88 に合印(脚注番号)を組版した例が載っています。横組みの例を 見ると、<2)> と <3)> の後には空きがあるように見えるのですが、 精査してみた結果、これは「閉じ括弧の右側と平仮名の左側にある、 デザイン枠の余白」のため(例えば <)> のデザイン幅は半角だが グリフの幅は四分程しかない)で、余分の空きは入れていないことが わかりました。 図 88 を pLaTeX で再現したものを作ってみました。 %<sample.tex>-------- \documentclass{jsarticle} \AtBeginDvi{\special{pdf:mapline rml H ipam.otf}} % IPA明朝を指定 \usepackage{graphicx} \begin{document} % 合印中の文字サイズを本文の60%とし, 上端を合わせる. % 0.88×(1-0.6) = 0.352 \newcommand*\RefAlign[1]{\unskip \raisebox{0.352zw}{\fontsize{6}{0}\selectfont#1}} \newcommand*\RefMark[1]{\RefAlign{\RefForm{#1}}} % 括弧のグリフ幅を小さくする。デザイン幅は半角のまま \newcommand*\RParen{\makebox[0.5zw][l]{\scalebox{0.85}[1]{)}}} \newcommand*\Sample{% である\RefMark{1}.背丁\RefMark{2}と背標\RefMark{3}を\par} % 『要件』の図88に近づけた出力例 \newcommand*{\RefForm}[1]{#1\RParen}\Sample % 括弧の字形を本来のIPA明朝のものに戻す \renewcommand*{\RefForm}[1]{#1)}\Sample % 合印の最後が括弧類でなく、かつ後ろが漢字の場合 \renewcommand*{\RefForm}[1]{\noautoxspacing 注#1} である\RefMark{1}.背丁\RefMark{2}及び背標\RefMark{3}等を \end{document} %<EOF>-------- 最後の例では見た目にも空きが全くないわけですが、「要件」に単純に従う ならば、この場合にも空きを入れないのが「正しい」ことになります。

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