名前: . 日時: 2009-11-27 13:05:07 IPアドレス: 59.134.169.*
>>54084 一から十まで説明する気力はありませんので, 問題点の指摘およびいくつかのヒントのみ挙げます. 詳しくは,然るべき解説書(e.g. 『LaTeX コンパニオン』) あるいはオンラインテキストを参照してください. ・「\documentclass[8pt]{article}」とありますが, これは何を意図したものですか? そもそも,article.cls には「8pt」なんてオプションはないはずです. \normalsize に対応するサイズを 8pt にするには, 本来なら \normalsize etc. を再定義する必要があります. # 具体例は size10.clo などのクラスオプションファイルにあります. ・\DeclareFontFamily,\DeclareFontShape は「テキスト用」フォントの 設定を行うコマンドです. 「数式用」フォントのカスタマイズを行うには,使いたいフォントを 「テキスト用」フォントとして使えるようにするだけでなく, 数式用フォントとして用いる設定も必要になります. (例)数式中の通常のアルファベット(letters グループの文字)に斜体の サンセリフ体を割り当て,数式中の数字(operators グループの文字)に (直立の)サンセリフ体を割り当てる事を試みた「不完全な」例 # letters,operators といった定義済みの数式グループの名称については # 然るべき解説書あるいはファイル fontmath.ltx を参照してください. # なお,letters グループに対して,エンコーディングを OML から OT1 に # 変えてしまっているため,この例のままではコンマ,ピリオド, # 小文字ギリシャ文字などで文字化けを起こします. \documentclass{article} \DeclareSymbolFont{letters}{OT1}{phv}{m}{sl} \SetSymbolFont{letters}{bold}{OT1}{phv}{bx}{sl} \DeclareSymbolFont{operators}{OT1}{phv}{m}{n} \SetSymbolFont{operators}{bold}{OT1}{phv}{bx}{n} \begin{document} $f(x) = x^2 + x + 1$ {\boldmath $f(x) = x^2 + x + 1$} \end{document} ・例えば \documentclass{article} \begin{document} {\footnotesize $a^{p^e}$}%%% この設定では,\footnotesize は 8pt. \end{document} という具合に文字サイズが 8pt のところで添字付きの数式を記述したとしても, LaTeX のデフォルト設定では,添字中であろうと文字サイズの下限は 5pt となります. # この例をタイプセットした結果を眺めると,「e が極端に小さくなる」ような # ことにはなっていないと気付くはずです(もっと極端な場合の # {\tiny $2^{2^2}$} あたりを調べてもよいでしょう). # なお,「数式での文字サイズとその周囲のテキスト(非数式)部分での # 文字サイズとの関係」は,\DeclareMathSizes コマンドおよび # \defaultscriptratio,\defaultscriptscriptratio という数値によって # 与えられます(これらの意味,設定法については,やはり然るべき解説文書を # 参照してください).
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