Re: dvipdfmx での用紙サイズの拡大/縮小

名前: ZR
日時: 2008-12-27 03:03:55
IPアドレス: 122.16.114.*

>>52455 >うまくいっているでしょうか。 最低限ですが、確認しました。 今のところ問題は見つかっていません。 >>52456 memoir は文書レイアウトの様々な設定をカスタマイズ可能に したものと理解してます。だから、もしかすると、jsarticle と ほとんど同じものを memoir(と標準 LaTeX 2e)の命令だけで 作り出せるかもしれません。memoir の既定だけを変更して和文 用のものを作れば、それはなお memoir と同じだけのカスタム 可能性をもつわけなので、その意味で有用だと思います。 # そんなに上手くいくとは思わないが…。 -------- あと、jsクラスと geometry を併用する時の注意をいくつか。 (1) B 版用紙サイズ b4paper は jsarticle では JIS B4、geometry では ISO B4。 それ自体は妥当な選択だが、 \documentclass[b4paper]{jsarticle} \usepackage[scale=0.8]{geometry} で、b4paper が geometry にも渡されるので結果的に ISO B4 になる、というのは直感に反する。でもこれも LaTeX2e の 立派な仕様なので、学習してほしい。 JIS B4 を指定したい場合は、jsarticle の方で b4paper の 代わりに b4j を使う。この 2 つは jsarticle の中では同義だが、 b4j は geometry に拾われない。 \documentclass[b4j]{jsarticle} \usepackage[scale=0.8]{geometry} ISO B4 を指定する場合は以下の書き方のほうが意味が明確。 \documentclass{jsarticle} \usepackage[b4paper,scale=0.8]{geometry} # jsarticle の方で一応考えられる対策は: # - \AtBeginDocument で jsarticle が b?paper オプションありで # かつ geometry が読み込まれてたら警告する。 # → 警告を出しても無視されそう… # - オプションの処理をハックして b?paper を「大域オプション」 # から消してしまう。 # → 仕様がややこしくなって別のトラブルの源となりそう… (2) papersize オプション jsarticle では DVI に用紙サイズの情報を記録する設定のための papersize オプションが存在する。ところが、geometry では、 papersize は用紙サイズを寸法で指定するオプションである。 ("papersize={210mm,297mm}" のように使う。)だから、 \documentclass[a4paper,papersize]{jsarticle} \usepackage[scale=0.8]{geometry} とすると、papersize が geometry にも渡されて、不完全な指定 があるとみなされてエラーになる。 対処法は、geometry の方の同じ機能を使うことにする。次の ようにオプションに DVI ウェアの指定を含める。 \documentclass[a4paper]{jsarticle} \usepackage[dvipdfm,scale=0.8]{geometry} dvipdfmx や dviout の場合は "dvipdfm"(x なし)、dvips の 場合は "dvips" を指定する。なお、v4 の geometry では、 DVI ウェアの指定の既定値が dvips となっている。(少なくとも pLaTeX を使っている場合は。)

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