tetex3とWin32TeXのcmex7/8/9の違い

名前: 本田
日時: 2008-11-05 00:01:39
IPアドレス: 220.147.90.*

ちょっと古い話で, 17525 の大島先生のお話と同じ話ですが, tetex3での話ですが,Vine4.2のデフォルトで発生します. 次のソースを使います. %% test.tex \documentclass{jarticle} \usepackage{amsmath} \begin{document} \small $$ \left( \sum_{i=0}^D \right) $$ \end{document} このとき,\left( は cmex9 が使われます. これを tetex3 (Vine4.2のデフォルトで試験してるのでptetex3-20081213あたりでしょうか) の環境下で dvips -Ppdf test とPSに変換したあと,Distiller(確認してるのはDitiller5/6/7)で変換して test.pdf を生成します.この test.pdf を Acrobat Reader5/6/7で表示・印刷させると \left( が欠落します. Acrobat Reader8では欠落しません. このとき,cmex9に対してはtt2001のfmex9.pfbが埋め込まれます. また, dvips -Ppdf -j0 test でフォントを部分ダウンロードではなく埋め込んでPSを生成した場合, Distiler(確認してるのはDitiller5/6/7)で変換すると Acrobat Reader5/6/7/8でも欠落しません. fmex9.pfbがすべて埋め込まれるとなぜか欠落しないようです. 部分ダウンロード禁止にすると欠落しないというのは納得できませんです. #PSの段階では一切欠落は起きません.Distillerを通してPDFにすると欠落します. #Ditiller8は手元にないので未確認です. #dvipdfmxではPSと同じフォント,ここで問題となるのはfmex9.pfbですが, #埋め込まれますが,dvipdfmxで直接PDFを作ると欠落しません. ここで欠落してるのは,cmex9.tfm からでてくる fmex9,pfbの0x20 (/space)に割り当てられている 大きめの開きパーレンです. #/spaceに割り振られているのが問題のような気がします. これは現在のptetex3でもtetex3由来のttcmex.mapが使われて, 欠落してしまうのでしょうか? また,Win32TeXにおいては かなり前のもの(少なくても3年以上は前)では, tetex3と同じく,fmex9.pfbが使われていて全く同様に文字が欠落しますが, 比較的最近のもの(確認したものは今年の1月末)では, tedex9.pfb がcmex9に割り振られ,これもやはり文字が欠落します. もっと最近のWin32TeX(今年の10月中旬くらいのもので確認)においては cmex9にはBaKoMaのcmex9.pfbがcmex.encのもとで埋め込まれてるようになっており, このときはパーレンの文字化けがおきません. #これはこの掲示板の 17529(2003-03-16 00:42:54)で角藤先生が書かれているのと #同じだと思います Win32TeXではこのような問題 (ASCIIの制御コードの領域にも文字を割り振ることによる問題?)を考慮して, ずらして配置するようにしているのでしょうか? dvipsのjオプション・Gオプション(とそれらのデフォルトの挙動)にも 関わってるのかもしれませんが・・・同様の現象に見舞われた方, texliveではどうなっているのかとか 何か情報をお持ちの方,いらっしゃいましたら ご教示ください.

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