Re: b5の用紙で,文字や数式を12ptにするには?

名前: ZR
日時: 2007-09-03 14:47:35
IPアドレス: 59.140.98.*

>>49349 実際の「字の大きさ」は字体によって異なる(欧文に比べると差はずっと小さい が)ので、ここでは和文の字送り(1zw)を「Word の 12pt」すなわち 12bp にする ことを考えます(72.27pt = 72bp)。 (予備知識) isarticle 中の設定 \DeclareFontShape{JY1}{mc}{m}{n}{<-> s * [0.961] jis}{} は、「明朝体フォントとして 'jis' を 0.961 倍に縮小したものを用いる」 という意味ですが、この jis の字送りは、指定されたサイズより少し小さな 値になります。 「10pt」が指定された時の字送りは次のようになります。 # 割合を考えるので 10pt でも 12pt でも同じ。 - jis は指定されたものの 0.962216 倍のサイズを用いるので、 「10pt の jis の 1zw」の実際の大きさは 1zw = 0.962216×10pt = 9.62216pt = 9.58621bp - jarticle は jis をそのまま用いるので 10pt 指定の jarticle では 1zw = 9.62216pt = 9.58621bp - jsarticle は jis をさらに 0.961 倍に縮小して用いるので、 10pt 指定の jarticle では 1zw = 0.961×9.62216pt = 9.21235bp = 3.24991mm ≒ 13級 - Word では全く調整しないので 1zw = 10bp 従って (>>49352) >2. クラスファイル中の > \DeclareFontShape{JY1}{mc}{m}{n}{<-> s * [0.961] jis}{} > \DeclareFontShape{JY1}{gt}{m}{n}{<-> s * [0.961] jisg}{} > というコマンドを、[0.961]を取り除いて の部分、すなわち jis の拡大率を調節するなら 10bp / 9.58621bp = 1.04316 より、[0.961] を [1.04316] に変えることになります。しかし、これでは 和文と欧文のバランスが明らかに崩れてしまいます。 紙に印刷して提出する場合は、印刷したものを拡大コピーするというのが、 原始的ですが手っ取り早い方法でしょう。 ;-) この場合に用いる拡大率は 10bp / 9.21235bp = 1.08550 となります。 ---- jsarticle.cls を次のように変更すると、オプションで XXpt を指定した 時に、和文の字送りが XXbp になるように基底サイズを設定するように なります。 <jsarticle.cls; 112 行目> \DeclareOption{12Q}{\renewcommand{\@ptsize}{1200}} \DeclareOption{14Q}{\renewcommand{\@ptsize}{1400}} \@tempdima=1.0855\mag \mag\@tempdima %← この 3 行 \setlength\paperwidth{0.921235\paperwidth}% %← を追加 \setlength\paperheight{0.921235\paperheight}% %← \hour\time \divide\hour by 60\relax \@tempcnta\hour \multiply\@tempcnta 60\relax \minute\time \advance\minute-\@tempcnta

この書き込みへの返事:

お名前
題名 
メッセージ(タグは <a href="...">...</a> だけ使えます。適宜改行を入れてください)