名前: 守井清吾 日時: 2007-08-07 16:33:25 IPアドレス: 160.26.73.*
率直に言いますと、視覚障害者が数学を学習するのには 点字が最適ではないかと思います。長年使ってきた 点字ですから、読みやすく、理解も簡単です。 しかし、数式の点字は、点字使用者ですら少しとまどい、 まして、普通の本を点訳（点字に直すこと）はかなりの専門的な知識が 必要になります。 そこで、ｔｅｘであれば、一般的に使われており、それを直接読めれば、 点訳の手間も省けます。 ｃｈａｔｔｙ ｉｎｆｔｙというソフトを使えば、あるていどｔｅｘファイルを 直接点字にしてくれます。しかし、あくまでも「あるていど」なのです。たとえば、 \frac{1}{\sqrt{3}} ていどであれば、問題ありませんが、これが \sum_{i=1}^{n} x_i などと、少しでも複雑になるとちんぷんかんぷんな 点字に出力されます。 もっと言ってしまえば、別にｔｅｘのスタイルを保つ必要はないのです。 ページレイアウトなどは読むときにはまったく必要ではありません。何が重要化といえば、 一般の文章作成ソフトでは表現不可能な「数式」 だけをｔｅｘでかいて、あとは普通の文章と同じようなものでかまわないのです。 ですから、私が大学でもらっている資料は、全てこのような形に切り取ってもらっています。
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