Re: 数式モードの文字を強調

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日時: 2007-05-16 21:20:37
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>>47998 この質問に対しても,とりあえず, 入門書を *通読* してください と返答すべきところでしょうか. 確認することになるのは, LaTeX2e では,テキスト(非数式部分)用の書体変更コマンドと 数式用の書体変更コマンド(あるいは“数式のバージョン”を 変更するコマンド)は別系統である という点およびテキスト用と数式用のそれぞれの書体変更コマンドの 具体例でしょう. # \textbf{equation: $PV = nRT$} なんて書いても, # \textbf は数式部分には影響しません. # また,${\bfseries PV = nRT}$ のような記述を行うと,エラーが生じます. # $\textbf{PV=nRT}$ のような記述は可能ですが,これは内部処理では # ${\mbox{\bfseries PV=nRT}}$ と同じことで,結局“非数式部分での # 書体変更”になります(amsmath パッケージ使用時にはもう少し状況が # 変わりますが,非数式部分での書体変更に持ち込んでいることには # 変わりありません). # この例では,等号の両側に空白が入るかどうかもチェックするとよいでしょう. # 数式の“書体変更”には $\mathbf{PV = nRT}$ のごとく“数式用”書体変更 # コマンドを用いる(この場合,一般の数式用記号の書体は変わりません)か, # {\boldmath $PV = nRT$} のごとく“数式のバージョン”を切り換えるコマンドを # 用います. # もっとも,\bf のような“古い形式”の書体変更コマンドは, # 定義されている場合にはたいてい, # “数式中では数式用書体変更コマンドとしての挙動を示す”か # “数式中で使うとエラーとなる”のどちらかであるように定義されています. ### いずれにせよ,\bf{...} なんて使い方は,\bf{<ボールド体で表記する部分>} の ### つもりなのであれば *誤用* です(その理由は,\bf{A}X とでも記述して, ### 文字 X がどういう書体で出力されるかを見れば明白でしょう). もし,各種の数式用書体変更コマンドと \boldmath のいずれを用いても お気に召さないのでしたら,書体変更以外の手段での強調を試みるか, 数式フォントのカスタマイズを自力で行うことになるでしょう. # 数式フォントのカスタマイズについては,やはり“然るべき解説書”には # 書いてあります(既製品で間に合わない場合には,NFSS2 の仕組みを # 一通り学ぶことになるでしょう).

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