名前: 安田 日時: 2006-09-13 18:51:22 IPアドレス: 210.159.171.*
>>44811 稲垣さん、こんばんは。 >ところで,スラヴ語環境内でここまでなさるのなら,Babel のロシア語, >ギリシャ語等で見られる enumerate 環境の例に倣って > enumi 1,2,3 ... > enumii (а),(б),(г) … > enumiii и,ии,иии … >となれば完璧かと。2 段目,3 段目はスラヴ文字の出力になるでしょうか。 >現行は (a),(b),(c) … ですね。 その後、ご指摘について少し考えてみましたが、ロシア語環境での第二〜第四レベルの ラベルは ОТ2 を使用した場合の russianb.ldf の不具合ではないでしょうか。 まず第一に、ロシア語を Т2А で組むとラテンアルファベットで出ますし、 第二に、 - enumii (а), (б), (ц), (д), (е),... - enumiii и, ии, иии, ив, в, ... - enumiiii А., Б., Ц., Д., Е., ... は ОТ2 フォントエンコーディングによるラテン文字の文字化けとしか 思えないからです。 それはさておき、稲垣さんのご指摘に従って、OldSlav に教会スラヴ語で enumerate のラベルを出力する仕様を追加しました。 \slavenumstyle で 第一レベルを教会スラヴ語数表現 (greeknumeral みたいなもの)、 第二、四レベルを教会スラヴ語アルファベットで出力するようにしました。 デフォルトはこれまでどおりラテンアルファベットです。 \latinenumstyle 命令で切替えを戻すことができます。 ついでにハイフネーション切替え対応版 russianb.ldf には、OT2 でも 通常はラテンアルファベットベースで出力する修正と、 OldSlav と同じような \cyrillicenumstyle (ロシア語アルファベット), \normalenumstyle (ラテンアルファベットに復帰) を追加しました。 改訂版は、それぞれ、 http://yasuda.homeip.net/dl/dl.html からダウンロードできます。 OldSlav は英字・数字が教会スラヴ語で文字化けしないようにしましたが、 ユーザが LaTeX の出力をカスタマイズしていると、改めて再定義しないと いけない場合があります。 例えば、奥村先生の jsarticle.cls では \footnote の出力様式を * 付きに 変更なさっていますが、教会スラヴ語環境で使うと * が出ません。 * は教会スラヴ語フォントにないからです。 jsarticle.cls では、この部分は \def\thefootnote{\ifnum\c@footnote>z@\leavevmode\lower.5ex\hbox{*}\@arabic\c@footnote\fi} と定義されています。 \hbox{*} はその時点のフォントエンコーディングでフォントが 拾われてしまいますので、教会スラヴ語では出力されないわけです。 このような状況では、プリアンブルで、 \makeatletter \def\thefootnote{% \ifnum\c@footnote>0% \leavevmode\lower.5ex\hbox{\textlatin{*}}\@arabic\c@footnote% \fi} \makeatother のように、\textlatin でラテンフォントを明示してもう一度定義すれば、 * も出力されるようになります。 このあたりユーザが頭に来るのではないかと心配です。 教会スラヴ語フォントは結構空きエリアがありますので、アラビア数字、 括弧、記号類くらい入れておいてくれよと思ってしまいました。 それでは。
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