名前: 稲垣 日時: 2006-03-21 09:12:43 IPアドレス: 59.85.203.*
>>42180 X2 Encoding の続きです。ウクライナ語とロシア語の場合を取りあげます。 ウクライナ語には g の上に髭を付けたような \CYRGUP/\cyrgup(x2enc.defの定義) があり,T2A (larm*) と X2 (rxrm*) 共に "80/"A0 がそれらに該当します。 ロシア・アルファベットは両者とも "C0 から "FF に配置されています。 同じようですが,Babel のウクライナ語オプションが推奨しているのは T2A で, 理由はラテン文字が入っている("40 から "7F)ということです。 ところが,日本語 TeX からすれば,T2A も X2 もロシア・アルファベットを直接 入力できないのですから,OT2 を使わざるをえません。この場合,\cyrgup を T2A あるいは X2 どちらから持ってこようと同じです。 ロシア語で書く場合であっても,ロシア語以外の文献からの引用文,人名,書名 などにはロシア・アルファベットに含まれない文字が当然使われているはずです。 その際,ほとんどのキリル文字を備えている X2 を利用できるように設定して おけば,何かと便利ではないでしょうか。 次は Babel の例です。 なお,2 行目の \def\LastDeclaredEncoding{X2} が必要か否か,お試しいただけると 幸いです。 \documentclass{jsarticle} \def\LastDeclaredEncoding{X2} \usepackage[X2,OT2,T1]{fontenc} \usepackage[english,russian]{babel} \newcommand{\textxtw}[1]{{\fontencoding{X2}\selectfont#1}} \begin{document} Russkii0 yazyk\\ ABVGDEE0ZhZII0KLMNOPRSTUFHCQXWP2YP1E1YuYa Ukra\textxtw{\cyryi}nsp1ka\\ ABVG\textxtw{\CYRGUP}DEE2ZhZII1\"{\CYRII}I0KLMNOPRSTUFHCQXWYuYap1 \end{document}
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