名前: 永田善久 日時: 2001-11-21 16:05:45 IPアドレス: 133.100.243.*
>>3886 本田様、 いつも本当に有難うございます。 > こんなのはどうでしょうか > しかし,この方法だと > 各エンコード,ファミリごとにhyphencharを再定義する必要があるのと > preloadされているフォントを一度未定義に戻す必要があるはずです > T1のような連中でこれでうまくいくかはわかりません > #hyphencharで「何もない」ところを選んでますので・・ OT1 の CM Roman で「うまくいく」ことを確認させて戴きました。御教示 くださったことをヒントに、自分でも色々と調べてみます。 「ハイフネーションはさせるけれどハイフン記号は出力させない」という特殊 な要望は、実は、(グーテンベルクによる活版印刷術発明前の)「手写本フォント 群」を扱う際に「実現できたらいいな」と思ったことに端を発します。 # この手写本フォント群は CTAN の fonts/bookhands ディレクトリ以下に # あります。西暦1--14世紀までのヨーロッパの手写本で用いられていた # フォントを 12 のグループに分け、現段階では最初期から6つのフォント群 # 即ち、Roman Rustic, Uncial, Half Uncial, Artificial Uncial, # Insular majuscule がメタフォントファイルとして配布されています。 # またこれらを簡便に用いることが出来るよう「パッケージ化」もされて # おり、例えば \usepackage{uncial} 等として読み込むことが出来ます。 どういうことかといいますと、羊皮紙の類に記された古手写本では、基本的 には \raggedright で書かれているのですが、(恐らく羊皮紙は高価だったため でしょう)行を一杯に使って行末でハイフネーションされていることもあり、 しかしこの場合は「ハイフン記号」は「まだ現れていない」のです。総じて手 写本は「むちゃくちゃ読みにくい」ものですが、この「フンイキ」を TeX でも 表現できたらな(何と言っても素晴らしい手写本フォントが既に配布されている ので)と思ったのです。 余談ですが、1702--1706 投稿記事でも話題となった「ドロップキャップ」に 関しては(横文字アルファベットに限っていえば)、 CTAN の macros/latex/contrib/supported/lettrine 以下にある lettrine パッケージ(レトリン lettrine はフランス語で「章・段落冒頭 に用いられる装飾頭文字」を意味するそうです)がとてもよさそうです。 これを手写本フォントとともに用いれば、「かなりフンイキのある」古写本 の再現が TeX で可能となると思われます。
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