名前: 安田 日時: 2005-08-25 23:38:42 IPアドレス: 210.159.229.*
>>37663 栗山さん、お晩です。 検証ありがとうございました。 > 現在のロシア語圏ないし印欧語圏で OT2 がどれだけ重要視 > されるかという問題になるかと思います。 > 以下は推測ですが、現状では Type1 フォントすら存在せず、 > ruhyphen.tex でも OT2 は下位互換性としてかろうじて存在 > しているという風にも見えます。 > (このあたりは安田さんにフォロー頂きたいところです) 私も詳しくありませんが、栗山さんと同じ意見です。 OT2 は多分、昔 latex がまだ7ビットでしか 記述できないころキリル文字をタイプセットする ためワシントン大学がエンコーディングを開発 したのだと記憶しています。 通常の OT1 に対して OT2 としたのだと思います。 海外では OT2 はもう完全に obsolate したもの なんじゃないかと思いますが、pTeX ではこれが 生きているために恩恵を受けているという感じ でしょうか。 LaTeX3 になってヨーロピアン T1 ができたのと だいたい同じ時期に T2A, T2B, T2C, T2D などの キリルエンコーディングが策定されたのだと 思います。 (この歴史的経緯はあまり自信がありません) > T2A についてはよく分かっていない部分があるのですが、 > 現在の日本のパソコン環境(日本語環境ではなく)で、 > \cyrya などのダイレクト入力をせずに使用することは > 可能なのでしょうか。 可能です。 T2A エンコーディングで LaTeX 文書を作成する 場合、文書は UTF-8 や KOI8-R、Windows CP-1251 等の文字コードで、直接キリル文字で記述できます。 たとえば UTF-8 入力で T2A エンコーディングの フォントを以下のように指示することを プリアンブルで指定するフレームワークと なっています。 \usepackage[utf8]{inputenc} \usepackage[T2A]{fontenc} 日本の PC でも KOI8-R、Windows CP-1251 で ロシア語を直接記述することは Emacs などの エディタなら可能です。 しかし日本語と混在した原稿の作成は必然的に UTF-8 となってしまいます。 このため、日本語OS PC、エディタでは Unicode (UTF-8) インプット環境が必要です。 私は Emacs UTF-8 環境/フォントを使って います。 T2A を日本語混在のキリルタイプセットで利用 する場面は CJK パッケージ、Unicode パッケージ ではないかと思います。 UTF-8 でキリル文字、日本語などそのまま記述 します。教会スラヴ語文字もそのまま書けます。 この時は platex ではなく latex を使いますので、 latex のハイフネーションは T2A のパターン ファイルを読み込ませてフォーマットファイルを 生成しておく必要性があります。 #「多言語環境構築(第3版-3)」でも紹介いただいた # CJK、Unicode に関する私のページも新しい TDS # ベースでこの度更新しましたので参考にして # いただけると励みになります。 それではご自愛ください。
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