Re: Emacs から旧仮名・旧字、TeX 変換を行う

名前: 栗山雅俊
日時: 2005-08-03 00:53:34
IPアドレス: 222.159.149.*

>>37195 安田さん、こんばんは。 日本語の表記についていろいろ考えてみるのは楽しい作業だと 思います。 > が、谷崎潤一郎の作品など「捨てて」を「捨てゝ」と語を越えて > 適用していたりもしていて、現実的には一貫性がないようです。 すみません、先のコメントは少し乱暴だったようで、手元の『有島 武郎創作全集』(昭和14年版)から類推すると「慌てゝ」「ものゝ」 のように名詞+助詞の場合や「食いゝる」のような合成語の場合は 「ゝ」を使うようですが、単語を前の助詞に合わせて省略する用例 (先の「改札ががみがみと」)は見あたらないようです。 (これは有島の記法であって、別の記法を持つ作者もあった可能性 は否定できませんが) あと、濁音と前後する「ゝ」の使い方にも 「とゞまる」  ゞ=ど 「などゝ」   ゝ=と 「言葉でゝも」 ゝ=で などがあり、前の濁音との関係が結構微妙のようです。 「言葉でゝも」は助詞+助詞で省略している例としても面白いと 思います。 このあたりを人はどのように使い分けていたのかよくわからない のですが、なにがしかの「センス」はあるようです。

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