名前: uchiyama 日時: 2001-10-23 09:01:15 IPアドレス: 131.113.64.*
>>3100 実際に組んだことがないのは、cmr10だけではなく、cmr5-12を、また数式モードでは どうするか、セミコロンをどうするか、といった問題について、こうすればいいという 案をもっていないからです。どちらかといえば、括弧よりも、句読点にRyumin-Lightと Computer Modernが混じることが、美しくないと感じていて、それを考えているときに、 括弧のベースラインもあわせて入れ換えて実験してみたといったところです。 また、このような補正は、特定のフォントのメトリックが前提ですから、他の和文フォントには、 そのままでは適用できないと考える方がよいでしょう。たまたま無難な位置にくることが あるかもしれませんけれど。 和文主体なら、和文の約物を使うほうがみためはきれいにおさまると思います。実際には、 私は、欧文の約物を使っていますけれども(和文の約物を使うと、白っぽくなるというか、 紙面全体から感じるくろさのばらつきが大きくなるように感じます)。 そうはいっても、本当にきれいなのは、和文フォントにあうように作成されている 従属欧文フォントなのですけれども、数式まで含めると、和文フォントとは全く 独立にデザインされている欧文フォントを組み合わせるしかないように思います。 デザイン・ウエイトや、それらの補正のことを考えると、min10やjisのような 実体のないフォントではなく、Ryumin-Lightなど、実在のフォントを仮定する 必要があり、汎用的なものは難しいとしかいいようがないと思います。 実験的には平成明朝W3のかなが大きくて、平成明朝W3で本文を組むと、とても 読みにくいので、かなを小さくしたvirtual fontをつくって補正といったことも 行ったことがあります。平成明朝W3で組んでいるうちはよいのですが、Ryumin- Lightで出力したら、めちゃくちゃになってしまうでしょう。
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