名前: 白川 俊 日時: 2004-08-03 01:08:26 IPアドレス: 218.226.9.*
>>30625 『北の言語』とは,三省堂から出た言語学の専門書です(10年以上前の話です)。 TeXで組版したのはこれがはじめてでしたが,パーレンの見た目が和文用と欧文用とで ずいぶん違うのが気になって,すべて和文用で統一しました。 (以来,パーレンはすべて和文で統一するようにしています。) ところが,欧文(ローマ字)中で次のように語中にパーレンが登場する例があります。 (1)派生形式: -(s)ase[-ru](使役),-(r)are[-ru](受身), -(rar)e[-ru](可能),-(i)mas[-u](丁寧), -(a)na[-i](否定),-(i)ta[-i](願望), -gar[-u] 単純に和文パーレンで組むと,間延びしてしまって語としてのまとまりを表現できなく なってしまうため,どうしたものかと考えたあげく, \newcommand{\(}{\inhibitglue (} \newcommand{\)}{)\inhibitglue } \mbox{\noautoxspacing -\(s\)ase[-ru](使役)} のようにしました。 # 当時の組みではブラケットのほうは欧文の [ ] のままになっており, # いまあらためて見ると不統一がなさけないところです。 奥村先生の『美文書』(1994年版)では,\noautoxspacing のかわりに \renewcommand{\(}{\kern0pt \inhibitglue (} \renewcommand{\)}{)\inhibitglue \kern0pt } としてご紹介いただいています。
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