Re: ページの右上に出力したい

名前: しっぽ愛好家
日時: 2004-07-07 14:30:25
IPアドレス: 211.4.121.*

>>30165 少なくとも,次の 2 通りの方針が考えられます. (1) \maketitle の処理の中に,件の右寄せ部分を仕込む (2) 件の右寄せ部分をヘッダの一部として扱う %%% (2) は“妙な”方法ですが,既存の表題部分の位置をまったく狂わせずに %%% ちょっとした記述を追加することができます. (1) に関しては,\maketitle の仕組み(cf. 21603 の冒頭)を念頭に置くと, (標準配布のクラスファイルの類を用いている場合には)\@maketitle を再定義し, \@title などを出力する前の部分(のうちの適切な箇所)に件の右寄せ部分を 追加すればよいとわかります. 例えば,jarticle.cls における(titlepage オプション不使用時の)\@maketitle に 手を加えるとすれば,次のようなところでしょうか. \def\@maketitle{% \newpage \begin{flushright} <適当な文字列> \end{flushright} %%% \null \vskip 2em%%% \vskip の後の寸法は適宜変更するとよいでしょう. %%% なお,上の flushright 環境を追加した状態では %%% (オリジナルの定義では必要であった)\null は %%% 不要になっています. \begin{center}% \let\footnote\thanks {\LARGE \@title \par}% \vskip 1.5em% {\large \lineskip .5em% \begin{tabular}[t]{c}% \@author \end{tabular}\par}% \vskip 1em% {\large \@date}% \end{center}% \par\vskip 1.5em} (2) に関しては,表題ページで用いるページスタイル(必要があれば,新設します)の 定義中の \@oddhead あるいは \@evenhead の定義の中に件の右寄せ部分を 追加すればよいわけです(cf. 13656). %%% 表題ページ用のページスタイルの導入 \def\ps@firstpage{% \def\@oddhead{\hfil \raisebox{-5mm}[0pt][0pt]{<適当な文字列>}}% %%% もちろん,-5mm という移動量は適宜変更します. \let\@evenhead\@oddhead \let\@oddfoot\@empty %%% \def\@oddfoot{\hfil \thepage \hfil}% \let\@evenfoot\@empty%%% \def\@evenfoot{\hfil \thepage \hfil}% } \let\@saved@maketitle\maketitle \def\maketitle{% \@saved@maketitle%%% オリジナルの \maketitle のコピー \thispagestyle{firstpage}}%%% firstpage ページスタイルを適用 %%% titlepage クラスオプション適用時には,titlepage 環境あたりの定義中に %%% \thispagestyle{firstpage} を導入することになるでしょう. %%% 必要があれば,\makeatletter,\makeatother を補ってください. [蛇足] (1),(2) のどちらも使わない場合のその場しのぎとしては, \twocolumn[ \begin{flushright} 右寄せ部分 \end{flushright} \begin{center}\Large タイトル文字列 \end{center} ... ] のような直接記述があります.

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