名前: misc 日時: 2004-06-01 22:45:54 IPアドレス: 219.108.35.*
>>29394 提示なさった記述を *article.cls とともに* お使いになっているのでしたら, 件の現象は \@startsection の第 5 引数の値が不適切であることによります. 実際,article.cls を用いた文書を *pLaTeX で* 処理した場合, 寸法(\dimen レジスタ)\Cvs,\Cdp は定義されていますが, それらには然るべき値は設定されません(\Cvs などの値の設定は, jarticle.cls などの“和文用”クラスファイルの中で行われます). そのため,\@startsection の第 5 引数の自然長が 0pt と なってしまっています(\dimen レジスタの“割り当て直後”の値は 0pt です). # \@startsection の各引数の意味については,マクロ作成に関する # 然るべき解説を参照してください. # ここでは,第 5 引数の自然長が正の値であれば第 5 引数は見出しの # 下側に追加される空白量を表す一方,負または 0 の値であれば # “見出しの後に後続の文章を追い込む”設定になり第 5 引数の -1 倍が # 見出しと後続の文章との間の空白量になる(その場合,見出しの字下げ量は # \@startsection の第 3 引数で与えられる),ということを挙げるにとどめます. ### \centering が有効になっていない理由としては,\@startsection の ### 第 5 引数の自然長が正の値でない場合には \centering の適用範囲内では ### 段落が終了しない,という状況も挙げられます(cf. latex.ltx における ### \@xsect の定義(\@svsechd はグループ内に閉じ込められています)). ここでは,\@startsection の第 5 引数の値を適切な(少なくとも, 自然長が正の値であるような)値に変更する必要があるでしょう. また,第 4 引数の値も \Cvs,\Cdp を用いた形ではなく 適切な値にすることになります. 例えば,次のようなところでしょうか. \renewcommand*{\section}{% \@startsection{section}% {1}% {\z@}% {1\baselineskip \@plus\p@ \@minus\p@}%1.5\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp {.5\baselineskip \@plus\p@ \@minus\p@}%.5\Cvs \@plus.3\Cdp {\centering\reset@font\Large\scshape}%
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