名前: 栗山雅俊 日時: 2004-03-20 22:14:46 IPアドレス: 61.121.50.*
すみません、誤読ついでに句読点という語の用例について少し調べて みました。 手元の三省堂『大辞林』(1988年版)によると、句点は「。」の記号、 読点は「、」の符号とあり、その限りでは「句読点」という語は「。」 や「、」に限定して使う用語に見えます。 (それに対して「.」はピリオド「,」はコンマという別名があります) ところが、「読点は「,」を使う」「句読点の表記が各人まちまちである」 というように、句読点という言葉を機能の観点から使う場合は、コンマや ピリオドも含め「句読点」と呼ぶ用例も出てきます。 邦訳文になるとさらに拡大し、たとえば『TeXブック』の邦訳版では 「句読点」(punctuationかpunctuation markの訳でしょうか)は コンマ、ピリオドに加えて英語のセミコロン「;」やクエスチョン マーク「?」なども仲間に入ってしまいます(223ページ)。 私たちが通常「句読点」と呼ぶときは、上記のどの用例に従っている のかはっきりさせていない(あるいはその必要がない)場合も多く、 これが先の私のような誤読を招くきっかけになるでしょうか。 句読点の問題(特に横書き)に関しては以下のページが参考になりました。 横書き文の句読点について 横書き句読点の謎(1995年3月)
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