名前: 永田善久 日時: 2004-03-17 14:18:44 IPアドレス: 133.100.243.*
>>27232 稲垣様, > Babel+ArabTeX+α を作成するに際して,特別なことはしていません。 > ただし注意点は,安田さんがお示し下さっている,パッチとカテゴリー > コードの指定を忠実に実行することです。 > これで,Babel がサポートする,ラテン文字,キリル文字,ギリシア文字 > を使う言語に加えて,アラビア文字,ヘブライ文字を使う言語が pLaTeX2e > 上で利用可能となります。OSはWindowsです。 > > +αで載せたデーヴァナーガリー文字等を使うときは,一つずつ組込んで > 既存のパッケージとの相性(マクロとフォントの扱い方)をみて,という > ことになるかと思います。 私見では,稲垣さんは「(p)LaTeX を用いた多言語処理」の可能性を常に 最先端で追求しつづけておられる方のお一人です。その過程を通じて築き上げ, 磨き上げてこられた稲垣さんのシステムを「私にも是非お分けしてください」と 簡単に申し上げるのは,確かにちょっとムシが良すぎるとも思います。 が,一方で,稲垣さんが今現在使っておられる LaTeX システムを,自らの パソコン環境でも使ってみたいと考えている(潜在的)(p)LaTeX ユーザも 多数いらっしゃると思うのです。正直に申し上げて,こうしたユーザの各々が 「多彩な多言語処理用の拡張インストール」作業を「具体的な指針」なしに 行うことは,たとえ不可能ではないにせよ,とても困難なものであることに 変わりはないと思われるのです。 #「いずれも一度人から教えられれば何でもないコツであっても,すべての # コツというものがそうであるように,ひとりではなかなか気がつかないこと # ばかりである」(奥本/岡田『楽しい昆虫採集』草思社より (^^;) ## 大急ぎで付け加えねばなりませんが,稲垣さんの(システムの)場合は ## もちろん「何でもないコツ」というレベルではありません。 インストール作業までの道のりを色々な意味で「うんと短縮」することができ れば,(p)LaTeX で「ラテン文字,キリル文字,ギリシア文字,アラビア文字, ヘブライ文字,デーヴァナーガリー文字等」を処理できるという恩恵に浴する ユーザがますます増えるのではないでしょうか。そして,(煩瑣なインストール 作業ではなく)「(多言語処理環境をインストール済みという)そこを出発点と する」ことができますので,TeX ワールドではこれまでさほどスポットライトが あててこられなかったような言語に関しても,これまで以上の知見が蓄積されて いくことに一層の拍車がかかっていくのではないでしょうか。 差し出がましき申し出は,どうぞ,ご海容ください。
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