Re: eepic.sty と okumacro の相性

名前: 大熊 一弘
日時: 2001-10-01 16:02:18
IPアドレス: 61.124.182.*

>>2536 
 
>さて、okumacro.sty に収録の \keytop マクロを愛用させてもらっていますが、  
>eepic.sty を組み込むと四隅が細くなり、右の縦線がずれてしまいます。  
>okumacro のみならず、ascmac.sty の itembox 環境なども線がずれてとても  
>見苦しくなることから eepic.sty の問題かと思われますが、何か回避策は  
>あるでしょうか。  
 
原因は，eepic.sty で \oval の定義の一部が書き換えられていることです。 
対応法の一つは，この定義を局部的に 
    LaTeX 本来の \oval に戻す 
ということです。 
 
この方法は私が考えたものではなく， 
松田 一朗 さんが，nifty:FSNOTE/MES13/05096, 05105 で発言されたものです。 
私はこの手法を用いて ascmac.sty のなかの  
itembox環境などを処理させて頂いています。 
松田 一朗 さんに感謝 ！！！ 
 
以下，\keytop に対する修正を例文でご覧頂きましょう。 
 
\documentclass{jarticle} 
\usepackage{okumacro} 
\usepackage{epic,eepic} 
 
\makeatletter 
%\@ifundefined{@eepictcnt}{}{% 
  \def\ltxoval(#1,#2){\@ifnextchar[{\ltx@oval(#1,#2)}{\ltx@oval(#1,#2)[]}}% 
  \def\ltx@ovhorz{\hb@xt@\@ovxx{\kern \@ovro 
    \if@ovr \else \kern \@ovdx \fi 
    \leaders \hrule \@height \@wholewidth \hfil 
    \if@ovl \else \kern \@ovdx \fi 
    \kern \@ovri}} 
  \def\ltx@oval(#1,#2)[#3]{\begingroup\boxmaxdepth \maxdimen 
    \@ovttrue \@ovbtrue \@ovltrue \@ovrtrue 
    \@tfor\reserved@a :=#3\do{\csname @ov\reserved@a false\endcsname}% 
    \@ovxx 
    #1\unitlength \@ovyy #2\unitlength 
    \@tempdimb \ifdim \@ovyy >\@ovxx \@ovxx\else \@ovyy \fi 
    \advance \@tempdimb -2\p@ 
    \@getcirc \@tempdimb 
    \@ovro \ht\@tempboxa \@ovri \dp\@tempboxa 
    \@ovdx\@ovxx \advance\@ovdx -\@tempdima \divide\@ovdx \tw@ 
    \@ovdy\@ovyy \advance\@ovdy -\@tempdima \divide\@ovdy \tw@ 
    \@circlefnt \setbox\@tempboxa 
    \hbox{\if@ovr \@ovvert32\kern -\@tempdima \fi 
    \if@ovl \kern \@ovxx \@ovvert01\kern -\@tempdima \kern -\@ovxx \fi 
    \if@ovt \ltx@ovhorz \kern -\@ovxx \fi 
    \if@ovb \raise \@ovyy \ltx@ovhorz \fi}\advance\@ovdx\@ovro 
    \advance\@ovdy\@ovro \ht\@tempboxa\z@ \dp\@tempboxa\z@ 
    \@put{-\@ovdx}{-\@ovdy}{\box\@tempboxa}% 
    \endgroup}% 
  \let\okumurakeytop\keytop 
  \renewcommand\keytop[1]{{% 
    \def\oval{\ltxoval}\def\@oval{\ltx@oval}\okumurakeytop{#1}}}% 
%} 
\makeatother 
 
\begin{document} 
\textsf{eepic.sty}で\verb/\@oval/が再定義されたため，\verb/\oval/を 
使用したコマンドは影響を受けます。\textsf{okumacro.sty}における 
\verb/\keytop/もその一つです。 
 
\okumurakeytop{A} 
 
\noindent 枠がずれていますね。 
 
対応の一つは，\LaTeX 本来の\verb/\oval/ の定義を再現して\verb/\keytop/ 
ではそちらを用いるように修正することです。 
 
\keytop{A} 
 
\noindent 枠のずれは直ったでしょうか。 
\end{document}

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