名前: 大友 日時: 2003-10-15 21:23:50 IPアドレス: 211.1.189.*
http://www.klavis.info/fonts.html#alluse の方法をLinuxで活用すべく奮闘中でした． 乙部先生のaddjfonts.styをLinuxでそのまま用いて多書体環境を構築しようとしていまし た．昨日、その構築に失敗してしまったので、本日その質問をするために書き込み、 エラーの生じてしまうに至った具体的な手順を示すために追試を行っていました．そう したら何故か今日はうまく いってしまったので，質問改め，dvipdfmxでTrueTypeフォントを埋め込む方法を 以下に記述し、後から質問に来た人のための情報源にしようと思います． addjfonts.styは以下のwabun.lzhの中にあります． http://argent.shinshu-u.ac.jp/otobe/tex/packages/files/ttnfss/wabun.lzh lha x wabun.lzhなどとして展開しておきます． まず，手始めにxdviで任意のTrueTypeフォントを用いてみます．freetype用に コンパイルしたxdviの場合を示します． texmf/fonts/tfm/ptex 中のjis.tfmをmika.tfm，jis-v.tfmをtmika.tfmとし， /usr/local/teTeX/share/texmf/xdvi/vfontmap に， mika /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/mika.ttf tmika /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/mika.ttf と記述し、wabun.lzh（この中にaddjfonts.styが入っている）のtexmfフォルダを そのまま既存のtexmfに上書きしてインストールし、次のソース test.tex --- documentclass[12pt]{jsarticle} \usepackage{addjfonts} % #1 family-name % #2 yoko (horizontal direction) font-name % #3 tate (vertical direction) font-name % #4 command name: if this is "foo", \foofamily and \textfoo are defined. \DefineJapaneseFamily{mikachan}{mika}{tmika}{mika} \begin{document} ねぇ，\textmika{みかちゃん} ，こっち来て遊ぼ！ \end{document} --- を用意しました．以上の設定で、xdviのfreetype対応バイナリ（先ほどみなさまのおかげ でmakeできたもの）にて，通常の和文フォントと「みかちゃん」フォントを混在させる ことができました． -- 問題は、dvipdfmxteTeXとWindowsの角藤版pTeXでは，ディレクトリ構造が少し違うためか、 texmf/fonts/tfm の中にdvipsフォルダが存在せず，何処にdvipdfmxで使うtfmファイルを 置けば良いか判らないことです． まず，/usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/vf/ptexで /usr/local/teTeX/bin/makejvf /usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/tfm/ptex/mika.tfm psmika.tfm および /usr/local/teTeX/bin/makejvf /usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/tfm/ptex/tmika.tfm pstmika.tfm を実行しました．ここで生じた，mika.vfとtmika.vfはその場所に置きっ放しにし、 psmika.tfmおよびpstmika.tfmを/usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/tfm/dvips/ （dvipsフォルダは作成した）に移動させました．あとは /usr/local/teTeX/bin/mktexlsr を実行し、texmf/dvipdfm/config/cid-x.map に， psmika H :0:mika pstmika V :0:mika を追加しました．TrueTypeフォントはtexmf/web2c/texmf.cnf に TTFONTS = .;$TEXMF/fonts/truetype// とあるのでその場所に置くと良いと聞き、texmf/fonts/truetype/ に mika.ttf を置きました． 以上のように設定すると，Linuxでもdvipdfmxでフォントの埋め込みができます．コマンドは platex test dvipdfmx test のようにします． どうもお騒がせしました．
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