Re: 脚注番号の文字サイズを大きくしたいのですが

名前: しっぽ愛好家
日時: 2003-09-13 12:37:39
IPアドレス: 219.108.37.*

>>21740 脚注番号部分の書式は \@makefnmark によって定められます. ただし,\@makefnmark を(LaTeX 文書の)プリアンブルあるいは クラスファイル内のようなところで再定義すると, 本文中の脚注番号の書式にも影響します. 脚注自身につく脚注番号のみの書式を変更したい場合(*)には, 脚注のテキストを作成するマクロ \@footnotetext の処理の際に \@makefnmark を再定義するとよいでしょう. %%% (*) 本文中の脚注番号の取り扱いには言及されていませんでしたが, %%% とりあえず,脚注自身につく脚注番号のみの書式を変更したいものと %%% 仮定します. 例えば,次のようにすることができます. \documentclass{jarticle} \makeatletter \long\def\@footnotetext#1{% #1: 脚注テキスト \insert\footins{% \reset@font %%% 次の行は,脚注における文字サイズの設定です. \normalsize%%% original: \footnotesize \interlinepenalty\interfootnotelinepenalty \splittopskip\footnotesep \splitmaxdepth \dp\strutbox \floatingpenalty \@MM \hsize\columnwidth \@parboxrestore \protected@edef\@currentlabel{% \csname p@footnote\endcsname\@thefnmark}% \color@begingroup %%% 次の行を追加します. \def\@makefnmark{\hbox{\normalfont\@thefnmark}}% %%% 脚注番号を左寄せにするには,jarticle.cls を用いている場合には, %%% \def\@makefnmark{{\normalfont\@thefnmark}\hfill}% %%% とすることができます(ただし,使用しているクラスファイルにおける %%% \@makefntext の定義に依存します). \@makefntext{% \rule\z@\footnotesep \ignorespaces#1% \@finalstrut\strutbox}% \color@endgroup}} %%% なお,ファイル latex.ltx における \@makefnmark の定義は %%% \def\@makefnmark{\hbox{\@textsuperscript{\normalfont\@thefnmark}}} %%% のようになっています(\@thefnmark は脚注番号そのものです). %%% この定義では,\@textsuperscript を適用していることによって, %%% ``上添字'' として出力されていることを確認するとよいでしょう. % %%% 脚注における行送りを変更した場合(文字サイズを変更した場合にも, %%% それに応じて行送りが変わることに注意してください)には \footnotesep も %%% 再設定します. \footnotesep=.7\baselineskip %%% \footnotesep の標準的な設定は,脚注における文字サイズを用いたときの %%% \baselineskip の 0.7 倍(\strut による支柱の高さ)です. \makeatother \begin{document} ぱたぱたおよよあれれとほほおっとっと% \footnote{これは,脚注の例です.通常は``\texttt{\string\footnotesize}''で 出力するのですが,ここでは``\texttt{\string\normalsize}''に変更しています.} \end{document}

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