Re: 間違いについて

名前: 奥村晴彦
日時: 2001-09-04 18:21:21
IPアドレス: 210.236.184.*

>>2076 すでにトニイさんが書いてくださっていますが、これは28ページの例ですね。 念のためこの例をそのままコピー&ペーストしておきます: \documentclass[twocolumn]{jsarticle} \title{\TeX 入門} \author{奥村 晴彦} \date{2000年10月10日} \begin{document} \maketitle \section{\TeX とは何か} \TeX は組版ソフト,つまり紙の上に文字を並べるためのソフトである。 \TeX はフリーソフトであり,MS-DOS,Windows,OS/2,Macintosh, UNIX(LinuxやFreeBSDなどを含む)等々,およそどんなコンピュータ でも使える。 標準化が行き届いており,どのコンピュータの\TeX で処理しても, パソコン用の安価なプリンタからPostScriptプリンタ,イメージセッタ, 電算写植機まで,どんな装置に出力しても,寸分の違いもなく出力できる。 \TeX は,findのfiのような合字(ligature), TokyoのTの下にoを食い込ませるような寄せ(kerning), 次の段落の「Mathematical」のような行をまたぐ語の ハイフン処理(hyphenation)を自動的に行う。 脚注\footnote{このような脚注が簡単に書ける。} も簡単に書ける。 数式は,なにしろ米国数学会(American Mathematical Society) の標準組版システムになっているくらいであるから, 他のどんなシステムよりも自由度があり,美しい組版が可能である。 たとえば \[ \int_0^\infty \frac{\sin x}{\sqrt{x}}dx = \sqrt{\frac{\pi}{2}} \] といった数式が簡単に組める。 同じ数式でも本文中では $\int_0^\infty$ のように書体が自動的に変わる。 さらに,数式中の空白(アキ)も自動的に決めてくれる。 等号 $a=b$ のアキ,足し算 $a+b$ のアキ,負号 $-a$ の後のアキはみな異なる。 \LaTeX は\TeX を拡張したもので, 章番号,節番号などを自動的に振ることができるし, 目次,索引,文献リストも自動的に作れる。 \TeX を使いなれてしまうと,もう単純なワープロソフトは使う気にならなくなる。 \section{\TeX の作者} \TeX の作者Donald E. Knuthは,数学出身のコンピュータ科学者で, 1974年にチューリング賞,1996年に京都賞を受賞している。 主著 \textit{The Art of Computer Programming} シリーズのほか, 数学小説『超現実数』(好田順治訳,海鳴社,1978)など, 多数の著作がある。 Knuthの主著 \textit{The Art of Computer Programming} は, 予定では全7巻であるが,まだ第3巻までしか出ていない。 第1巻は1968年,第2巻は1969年,第3巻は1973年に出版され, 第1,2巻の第3版が1997年に,第3巻の第2版が1998年に出ている。 この第1巻の第2版まではすべて職人が活字を組む活版印刷で作られた。 しかし,活字を組む職人の確保が次第に難しくなり, 第2巻の第2版はいったんコンピュータで組版された(1976年)。 ところが,この仕上がりは活版印刷に比べてかなり見劣りのするものであった。 がっかりしたKnuthは,この出版を見合わせ, 活版印刷に劣らない美しい組版のできるコンピュータ・ソフトウェア\TeX を作る決心をした。 Knuthはたいへんな完全主義者で,古今の組版技術を研究し, その最も優れた部分を\TeX に取り入れた。 また,文字をデザインするためのソフトMETAFONTを作り, 文字まですべて彼自身でデザインした。 本稿で使っている欧文文字もKnuthがデザインしたものである。 \end{document}

この書き込みへの返事:

お名前
題名 
メッセージ(タグは <a href="...">...</a> だけ使えます)