Re: ドイツ旧字体による「ドイツ語文書」処理のための新パッケージ

名前: 永田善久
日時: 2003-03-29 11:30:56
IPアドレス: 133.100.243.*

>>17823 稲垣様, コメントを有難うございます。また,その節は「フォント」に関して色々 とご教示くださり,有難うございました。 > 白雪姫khm53.texをコンパイルして拝見しました。 > オリジナルの雰囲気がそっくり出ているのには驚いています。 khm53.tex は「(通常の)二点式ウムラウト」で出力されるようになって おり,時代が下ったこの時期の組版事情を参考に,タイトル等には 「ゴシック体」が使われるようになっています。またゴシック体自身 も,Haralambous の ygoth より各字間スペースが(ほんのわずか ですが)ゆったりとなっています(これは Bronger に拠りました)。 一方 khm53var.tex の方は「小添字 e 式ウムラウト」で出力されます。 こちらのタイトル等は「フラクトゥア隔字体」となりますが,これも 当時の組版事情を参考にしてあります。 > 「徹底してドイツ語を」という方にはうってつけの > パッケージと思います。 逆にいうと「応用がきかない」ということでもあります (^^; khm.sty では,まず第一に \rmdefault をフラクトゥア体に 切り替えてしまいますので「組版全体をドイツ旧字体ベースとする」 といった特殊な用途以外には混乱を引き起こすだけかもしれません。 もっとも「フォント」だけを使っていただくことは可能です。ただし 「小添字 e 式ウムラウト」を T1 エンコーディングの中に 「無理やり押し込んでいる」ため,Lcaron, Zacute, dbar の文字が犠牲となっています。他にも例えば,「コンマ二つ入力」で ドイツ語の「開く」引用符が出る,とか,s の次にアポストロフィが 来た場合にはこの s を長い s で処理させるとか,tfm 等に色々と 「ドイツ語文書処理」に特化させた細工がしてあります。 まだまだ,改善の余地があると思います。何かおかしな点がありましたら ぜひ,ご指摘くださいませ。

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