Re: はしご高を含むPDFの作成

名前: uchiyama
日時: 2001-08-17 22:12:55
IPアドレス: 193.12.179.*

>>1744 CMap を差し替えることで, RKSJ-H にない文字を表示したり, 印刷することは できるはずです. アプリケーションが生成する PostScript ファイルでも, 字体切替え(Macintosh 版 CID フォントでしかサポートされていません. 切替えの データは, リソースに収められているので)を, 78pv-RKSJ-H にして, 78 年式の 文字(森おう外のおう)を出すものもあります. 横書でよければ, psfonts.map を 書き換えるだけ旧字はだせます. (全部旧字でよいなら, 何の追加も変更も不要です. 新旧混合なら, それぞれの virtual font が必要です.) ですから, hideyuki さんのアイデアのように, CMap の切替えに応じて, 複数の virtual font を使えばだせます. しかし, 実際には, 少し古めの PostScript RIP には 90ms-RKSJ-H がなかったりしますので, 互換性の面では, かなり危ういものになります. プリンタの方があたらしい RIP をつんでいる ものに置き換わるペースは速いでしょうから, セッター出力を考慮する場合には, 出力するところに確認しておかなければなりません. モリサワにしても, この夏にようやく OCF サポート中止にしたくらいで, CID へ移行に何年かかっていることやらで, 古い RIP が現役であることには 十分注意が必要です. Ext-H は, 90ms-RKSJ よりはずっと古いので, 出せるものが多いと思います. dvipsk を unicode 出力できるようにすると, Ryumin-Light-UniJIS-UCS2-H で 出力できます. Ryumin-Light なら, Adobe Japan1-2 の範囲文字なら印刷 できます. ヒラギノ明朝Pro なら Adobe Japan1-4 の範囲の文字なら印刷 できます. ただし, pTeX 自身が JIS コードの範囲内しか通しませんので, TeX の原稿レベルでは, JIS コードの範囲に収まるようにした適当なフォントを 用意しておいて, virtual font で unicode に戻すことをする必要があります. 1990 年ごろの, JaWaTeX と同じような感じです. 多数の文字を含む日本語を 複数の欧文フォントに分解するプリプロセッサを通して, 欧文フォントの ように処理させていたように, JIS では扱えない膨大な数の文字を JIS の範囲の 文字数の複数のフォントに分解してという感じです. しかし, ここまでやるなら, Omage の方がよいとは思います. もっとも, unicode には unicode で, 問題ありだとは思います. dotless j が ないので, computer modern でさえ, 扱いにこまりますし, 数式のフォントも unicode に名前がない文字が多数あります. TeXtrace の出力のように, 便宜的に文字の名前を割り当てるようなことをしないとダメでしょうね.

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