dvipdfm と \special{ip}

名前: 徳田 伸二
日時: 2003-02-04 18:01:26
IPアドレス: 211.124.219.*

WinTpic3.08 の「関数」で, "定義域を制限"して, 定義域外を 「なし」にして曲線を描き,"tpic specials"で出力したものを, ソースに取り込んで,dvi ファイルを作ると, 希望通りのものが 得られますが, それを dvipdfm(02/10/13) で pdf に変換して, AcrobatReaderで見ると"定義域外" も表示されます。区分連続 関数のように"定義域外"がかち合う場合には, 表示どころか, AcrobatReader が「パス内で不当な演算が指定されています」 というエラーメッセージを出して, 描画が途中で止まってしまう こともあります。 同じdviファイルから, AcrobatDistiller あるいは dvipsk+ghostscript を用いて pdf ファイルを作ると, 正常に"定義域内のみが"表示されます。 WinTpic の出力を眺めてみたところ, 定義域内外を問わず pa 命令で, 点の座標を与え, 定義域内は sp 命令で実際に線分を描き, 定義域外は 「なし」と指定した場合には, ip 命令で, 実際には描かない, という 仕様のようです。境界線を描かなくても領域の塗りつぶしが必要なこと もあるからだと思います。dvipdfm はこの ip 命令の処理が, うまく いっていないのではないでしょうか。現在は, WinTpic の出力から "定義域外" の部分を削除する, という対症療法でしのいでいます。

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