名前: 永田善久 日時: 2002-11-07 18:55:33 IPアドレス: 133.100.243.*
興味のある方はどうぞ。 # 私も Digital Typography を入手したいと思います 奥村先生が「新着情報」で「ドイツ旧字体」に関する情報を色々提供して くださっているのに触発され,私も,「現時点」の TeX 世界における 「ドイツ旧字体」フォントをちょっと調べてみました。 すると,(Haralambous の yfrak.mf を cmfrak.mf[OT1], dcfrak.mf[T1] として拡張した)Daniel Taupin が T1 エンコーディングでフラクトゥア 体を用いるためのパッケージ「t1-fraktur」を 2002年7月に公開されて いたことが分かりました。CTAN の fonts/t1-fraktur/ にあります。 大まかな特徴は次の三点です。 1. 「フラクトゥア体」のみが提供されている 2. (歴史的考証の正確性はさておき)「斜字」体も用意されている 3. 引用符号が「フラクトゥア体コンマ二つ重ね式」となっている # yfrak を扱う yfonts 等では「ラテン活字体コンマ二つ重ね式」 パッケージには,testfrak.tex というソースもついてきますが,「ざっと」 見たところ「マニュアル(使用説明書)」とは全く異なるものです。 # 『フランスにおける登攀』というタイトルの文書です (^^; なお,testfrak.tex をコンパイルする際には,冒頭に次の一行を 書き足しておいてください(そのままだと CM フォントで組まれます)。 \documentclass[12pt]{article} \usepackage[T1]{fontenc}% <--- これを追加します \usepackage{mf-frak} P.S. 1. インストール法は,以下のとおりです。 *.mf を例えば c:\usr\local\share\texmf\fonts\source\t1-fraktur フォルダ内に格納する *.tfm を例えば c:\usr\local\share\texmf\fonts\tfm\t1-fraktur に格納する 2. 下は,簡単なテスト用ソースファイルです。 ----------------------------------- \documentclass[12pt]{article} \usepackage[T1]{fontenc}% <--- これを忘れないこと \usepackage{mf-frak} \begin{document} \section*{Aus|probieren}% s| は「(単)語末 s」用の入力法 ausprobieren \\% <--- aus + probieren (テストの意) だからこの入力は間違い aus|probieren \\% <--- これが正しい入力 \textsl{aus|probieren} \\% <--- 斜字(スランティド)体 \textbf{\textsl{aus|probieren}}% <--- 斜字(スランティド)+ 太字(ボールド)体 \end{document}
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