以下は Interactive Chart of Nuclides による値。末位には誤差がある。ガンマ線のエネルギーと放出割合を示した。
ほかにガンマ線スペクトルによく現れるものとして,電子(511keV)対消滅によるものがある。電子質量の最新値は 0.510998928 ± 0.000000011 MeV(Particle Data Group)。
半減期 1.248×109 年。自然界に存在するカリウム中 0.0117% が K-40 である。市販されている食品でカリウムが多いものにやさしおがある。
1460.822keV 10.66%
半減期 30.08 年。
661.657keV 85.10%
半減期 2.0652 年。福島原発事故では Cs-137 とほぼ 1:1 の比で放出されたが,こちらのほうが半減期が短く,次第に割合が減っている。
563.246keV 8.338%
569.331keV 15.373%
604.721keV 97.62%
795.864keV 85.46%
801.953keV 8.688%
Cs-134はベータ崩壊でBa-134になるが,その過程でいろいろなγ線を出す。
特に796keVと605keVをほぼ同時に出し,これらが同時にセンサに入ると1401keVのサムピークになる。ほかにもいくつかのサムピークができることが上の図から読み取れる。
半減期 19.9 分。自然界に存在する。ウラン系列(U-238 → … → Ra-226(1600年)→ Rn-222(3.8日)→ Po-218(3.1分)→ Pb-214(26.8分)→ Bi-214(19.9分)→ …)。雨の日などに空気中のラドン(Rn-222)が増え,その子孫として次の Pb-214 とともによく見られ,セシウムと間違えられる。
609.320keV 45.49%
768.360keV 4.894%
934.056keV 3.107%
1120.294keV 14.92%
1238.122keV 5.834%
1377.669keV 3.988%
1764.491keV 15.30%
半減期 26.8 分。自然界に存在する。上の Bi-224 と同じ事情で雨の日などによく見られ,I-131 と間違えられる。
241.9950keV 7.251%
295.2228keV 18.42%
351.9321keV 35.60%
半減期 8.0252 日。現在見られるものは福島原発起源ではなく,医療用のものか,あるいは Pb-214 の見間違い。
364.489keV 81.5%
636.989keV 7.16%
半減期 249.76 日。イカ・タコに見られる。Cs-137 と区別しにくい。食品中の放射性銀について教えて下さい参照。
657.7600keV 94.3%
677.6217keV 10.56%
687.0091keV 6.44%
706.6760keV 16.33%
763.9424keV 22.62%
818.0244keV 7.34%
884.6781keV 72.7%
937.485 keV 34.2%
1384.2931keV 24.9%
1475.7792keV 4.17%
1505.0280keV 13.60%
半減期 3.053 分。自然界に存在する。トリウム系列(Th-232 → … → Ra-224 → Rn-220 → Po-216 → Pb-212 → Bi-212 → Tl-208 → Pb-208)。
277.371 6.6%
510.77 22.60%
583.187 85.0%
860.557 12.50%
2614.511 99.754%
Last modified: