グラフの例:国立大学運営費交付金
このページを最初に作ったとき(2009年5月3日)に挙げた資料は一部リンク切れになっていますが,今なら例えば文科省のこの資料(PDF)に,法人化の年(2004年度)から2015年度までの国立大学法人運営費交付金の推移(と2016年度の概算要求)が載っています。これにこのページに並んでいる各年度の予算の「主要事項」にある「運営費交付金等」の額を追加してグラフにしてみましょう。
通常はこのような変化を表すには折れ線グラフがいいのですが,どれくらいの割合で減っていくかを実感できるように,強いて棒グラフにしてみました。
par(mgp=c(2, 0.8, 0)) # プロットマージン: 元 c(3,1,0) 年 = 2004:2024 運営費交付金 = c(12415, 12317, 12214, 12043, 11813, 11695, 11585, 11528, 11366, 10792, 11123, 10945, 10945, 10971, 10971, 10971, 10807, 10790, 10786, 10784, 10784) t = barplot(運営費交付金, names.arg=年, las=1) text(t, 運営費交付金, 運営費交付金, pos=3, cex=0.8, xpd=TRUE) axis(2, labels="億円", at=12000, padj=-1, las=1) mtext("国立大学法人運営費交付金", cex=1.4, line=1.5, family="HiraKakuProN-W6")
念のため,折れ線グラフです:
plot(年, 運営費交付金, type="o", pch=16, xlab="", ylab="", las=1) points(年, 運営費交付金[1] * 0.99^(0:20), type="o", col="#ff4b00") axis(4, labels=FALSE) axis(2, labels="億円", at=12000, padj=-1, las=1, tick=FALSE) mtext("国立大学法人運営費交付金", cex=1.4, line=0.5, family="HiraKakuProN-W6")
赤丸 ○ の折れ線は毎年 1% 減の指数関数です。
折れ線グラフのほうが2013年の異常さが見やすくなります。この年と,減少が止まった2016年以降を省いて,単純に最小2乗法で直線をあてはめると(上図の橙色の直線),傾きは -133.6 で,法人化元年の2004年の 12415 の 1.076% ほどです:
x = c(2004:2012, 2014:2015)
y = 運営費交付金[c(1:9, 11:12)]
r = lm(y ~ x)
r
Call: lm(formula = y ~ x) Coefficients: (Intercept) x 280206.4 -133.6abline(r, col="#ff9900", lwd=2)
ちなみに,文科省の「国立大学法人化後の現状と課題について(中間まとめ)」についての最初のPDFファイルの図は次のような0で始まらない悪い棒グラフの例となっています。