* PGPLOT [#f6892849] >2001年になってから 5.22 というバージョンが出ています。 ftp://ftp.astro.caltech.edu/pub/pgplot/pgplot5.2.tar.gz は ftp://ftp.astro.caltech.edu/pub/pgplot/pgplot522.tar.gz へのシンボリックリンクになっています。 ** はじめに [#kd662b06] PGPLOT は科学技術用グラフィックライブラリです。 フリーソフトです。 作者は Caltech の Tim Pearson さんです。 次のページから詳しい情報が得られます: -[[PGPLOT Graphics Subroutine Library:http://www.astro.caltech.edu/~tjp/pgplot/]] [FIXME] 以下はかなり前に書いたものです。 間違いがあったらご修正ください。 ** インストール [#n588395f] Linux(Vine 2.x 改)上でインストールしてみました。 あらかじめ gcc,g77 がインストールされていることを確かめておいてください (Vine Linuxならg77は apt-get install gcc-g77 でインストール可能です)。 cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのある場所/pgplot5.2.tar.gz /usr/local/src/pgplot というディレクトリができますが, このディレクトリで make してはいけません。 別にインストールディレクトリ(たとえば /usr/local/pgplot) を作成し,その中で次のような手順で make します。 cd /usr/local mkdir pgplot cd pgplot cp /usr/local/src/pgplot/drivers.list . ここで drivers.list をエディタで読み込み, 必要なドライバの頭の ! を外します。 ! を外すとそのドライバが使えるようになります。 私は次のドライバを使えるようにしました。 -/GIF …… GIF -/VGIF …… GIF(縦長) -/PS …… PS -/VPS …… PS(縦長) -/CPS …… Color PS -/VCPS …… Color PS(縦長) -/XTERM …… xterm -/XWINDOW …… X Window -/XSERVE …… X Window(プログラムを終了しても絵が残る) /XWINDOW と /XSERVE には次の違いがあります。 -/XWINDOW ではプログラムはグラフを描き終えると Enter を押すように言ってきます。 Enter を押すとプログラムが終了し,グラフも消えます。 -/XSERVE ではプログラムはグラフを描き終えると勝手に終了し, グラフは画面に残ったままになります。 次の PGPLOT を使うプログラムを起動すると, さきほどのグラフの窓を再利用して描きます。 X Window は256色をいろいろなプログラム間で取り合う仕組みですので, Netscape Communicator のような色を多用するプログラムを起動した後では PGPLOT の色が変になることがありますが, Netscape Communicator より先に /XSERVE を起動してしまえば,色が変になることを防げます。 実際のコンパイルは次のように行います。 /usr/local/src/pgplot/makemake /usr/local/src/pgplot linux g77_gcc make make clean make cpg PGPLOT を使う前に,次のように環境変数を設定しておきます。 export PGPLOT_DIR=/usr/local/pgplot/ export PGPLOT_DEV=/xserv export PGPLOT_FOREGROUND=black export PGPLOT_BACKGROUND=white export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/pgplot /usr/local/pgplot ディレクトリに, いくつかのデモプログラムが入ります。 いくつか実行してみましょう。 800x600 程度の画面では,はみ出してしまうので, ~/.Xdefaults に pgxwin.Win.geometry: 790x545+0+0 と書いて xrdb ~/.Xdefaults してから実行するといいでしょう。 >★ ここまで2001年9月6日に更新しました。後は未チェック。~ メーリングリストで出た話題: export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/pgplot >が必要(あるいは /etc/ld.so.conf に /usr/local/pgplot と書いて ldconfig)。 g77 -o pgdemo pgdemo1.f -L/usr/local/pgplot -lpgplot >では駄目で -L/usr/X11R6/lib が必要。あと -fno-backslash も。 詳しいドキュメントは PGPLOT のホームページに HTML 形式であります。 各サブルーチンの詳しい仕様は /usr/local/pgplot/pgplot.doc です。この HTML 版は,/usr/local/pgplot ディレクトリで make pgplot.html と打ち込むと生成されます。 同様に,LaTeX 版は make pgplot-routines.tex と打ち込むと生成されます。 ** C言語から PGPLOT を使う [#i0b3e44b] 次のようにしてコンパイルすればいいようです。 gcc -Wall pgdemo3.c -lcpgplot -lpgplot -lf2c -lm -L/usr/X11R6/lib -lX11 また、f2cではなく g77 -Wall pgdemo3.c -lcpgplot -lpgplot -lm -L/usr/X11R6/lib -lX11 のようにg77でコンパイルする方法もあります(Vine Linux 3.0で確認)。 ** 簡単な使い方 [#z007a743] つぎのページが参考になるかもしれません。 http://www12.plala.or.jp/ksp/prog/pgplot/plot1.html -[[グラフ・解析ツール PGPLOT:http://hooktail.org/computer/index.php?%A5%B0%A5%E9%A5%D5%A1%A6%B2%F2%C0%CF%A5%C4%A1%BC%A5%EB#tea2868a]] ** 図をLaTeXにインクルードするには [#x83d0f23] PGPLOTを使うプログラムを起動するとドライバを聞いてきますが, ここで/vps と答えると PostScript 形式で保存してくれます。 なお,PGPLOTの出力するPSファイルはBoundingBoxが最後に来る流儀です。 これを最初にするためには, PGPLOT添付のpscapsというシェルスクリプトを使います。 pscaps ファイル名 でBoundingBoxが最初に来る形式に直ります。 ** (参考)WIP [#kc35ac30] [[WIP:http://bima.astro.umd.edu/wip/]] は PGPLOT の上に作られたユーザインターフェースです。 最新の wip2p2.tar.gz をいただいてきて, インストールしてみました。 GNU の readline ライブラリをあらかじめインストールしておくと行編集が可能になって便利です。 GNU をミラーしているところから readline-2.2.tar.gz というファイルをもらってきて,次のようにしてインストールします。 cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのあるところ/readline-2.2.tar.gz cd readline-2.2 なお,たまたま私の持ってきたバージョンは,Makefile.in 206行目が -$(MV) $(libdir)/libreadline.a $(libdir)/libhistory.old となっていましたが,これは -$(MV) $(libdir)/libhistory.a $(libdir)/libhistory.old の間違いですね。直してから次に進みましょう。 ./configure make make install cd /usr/local/lib また,WIP のインストールスクリプトは f77 というコマンドを使おうとするので,f77 で g77 が起動するようにしておきます。 ln -s /usr/bin/g77 /usr/local/bin/f77 いよいよ WIP のインストールです。 cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのある場所/wip2p2.tar.gz cd wip makewip -pgplot /usr/local/pgplot -lib /usr/local/lib -bin /usr/local/bin -xlib /usr/X11R6/lib -readline /usr/local/lib -cc "gcc -ansi" PS 形式のマニュアルは doc/wip.ps.gz です。 あるいは doc/Examples の中で gunzip *.gz してから doc/wip.dvi を xdvi などで見るのもいいでしょう。 WIP は便利そうですが,プログラミングの得意な人は, PGPLOT をそのまま使う方が何かと便利そうです。