2001年になってから 5.22 というバージョンが出ています。 ftp://ftp.astro.caltech.edu/pub/pgplot/pgplot5.2.tar.gz は ftp://ftp.astro.caltech.edu/pub/pgplot/pgplot522.tar.gz へのシンボリックリンクになっています。
PGPLOT は科学技術用グラフィックライブラリです。 フリーソフトです。 作者は Caltech の Tim Pearson さんです。 次のページから詳しい情報が得られます:
[FIXME] 以下はかなり前に書いたものです。 間違いがあったらご修正ください。
Linux(Vine 2.x 改)上でインストールしてみました。 あらかじめ gcc,g77 がインストールされていることを確かめておいてください (Vine Linuxならg77は apt-get install gcc-g77 でインストール可能です)。
cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのある場所/pgplot5.2.tar.gz
/usr/local/src/pgplot というディレクトリができますが, このディレクトリで make してはいけません。 別にインストールディレクトリ(たとえば /usr/local/pgplot) を作成し,その中で次のような手順で make します。
cd /usr/local mkdir pgplot cd pgplot cp /usr/local/src/pgplot/drivers.list .
ここで drivers.list をエディタで読み込み, 必要なドライバの頭の ! を外します。 ! を外すとそのドライバが使えるようになります。 私は次のドライバを使えるようにしました。
/XWINDOW と /XSERVE には次の違いがあります。
実際のコンパイルは次のように行います。
/usr/local/src/pgplot/makemake /usr/local/src/pgplot linux g77_gcc make make clean make cpg
PGPLOT を使う前に,次のように環境変数を設定しておきます。
export PGPLOT_DIR=/usr/local/pgplot/ export PGPLOT_DEV=/xserv export PGPLOT_FOREGROUND=black export PGPLOT_BACKGROUND=white export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/pgplot
/usr/local/pgplot ディレクトリに, いくつかのデモプログラムが入ります。 いくつか実行してみましょう。 800x600 程度の画面では,はみ出してしまうので,
/.Xdefaults に
pgxwin.Win.geometry: 790x545+0+0
と書いて xrdb ~/.Xdefaults してから実行するといいでしょう。
★ ここまで2001年9月6日に更新しました。後は未チェック。
メーリングリストで出た話題:export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/pgplotが必要(あるいは /etc/ld.so.conf に /usr/local/pgplot と書いて ldconfig)。
g77 -o pgdemo pgdemo1.f -L/usr/local/pgplot -lpgplotでは駄目で -L/usr/X11R6/lib が必要。あと -fno-backslash も。
詳しいドキュメントは PGPLOT のホームページに HTML 形式であります。 各サブルーチンの詳しい仕様は /usr/local/pgplot/pgplot.doc です。この HTML 版は,/usr/local/pgplot ディレクトリで make pgplot.html と打ち込むと生成されます。 同様に,LaTeX 版は make pgplot-routines.tex と打ち込むと生成されます。
次のようにしてコンパイルすればいいようです。
gcc -Wall pgdemo3.c -lcpgplot -lpgplot -lf2c -lm -L/usr/X11R6/lib -lX11
また、f2cではなく
g77 -Wall pgdemo3.c -lcpgplot -lpgplot -lm -L/usr/X11R6/lib -lX11
のようにg77でコンパイルする方法もあります(Vine Linux 3.0で確認)。
つぎのページが参考になるかもしれません。
PGPLOTを使うプログラムを起動するとドライバを聞いてきますが, ここで/vps と答えると PostScript 形式で保存してくれます。
なお,PGPLOTの出力するPSファイルはBoundingBoxが最後に来る流儀です。 これを最初にするためには, PGPLOT添付のpscapsというシェルスクリプトを使います。
pscaps ファイル名
でBoundingBoxが最初に来る形式に直ります。
WIP は PGPLOT の上に作られたユーザインターフェースです。 最新の wip2p2.tar.gz をいただいてきて, インストールしてみました。
GNU の readline ライブラリをあらかじめインストールしておくと行編集が可能になって便利です。 GNU をミラーしているところから readline-2.2.tar.gz というファイルをもらってきて,次のようにしてインストールします。
cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのあるところ/readline-2.2.tar.gz cd readline-2.2
なお,たまたま私の持ってきたバージョンは,Makefile.in 206行目が
-$(MV) $(libdir)/libreadline.a $(libdir)/libhistory.old
となっていましたが,これは
-$(MV) $(libdir)/libhistory.a $(libdir)/libhistory.old
の間違いですね。直してから次に進みましょう。
./configure make make install cd /usr/local/lib
また,WIP のインストールスクリプトは f77 というコマンドを使おうとするので,f77 で g77 が起動するようにしておきます。
ln -s /usr/bin/g77 /usr/local/bin/f77
いよいよ WIP のインストールです。
cd /usr/local/src tar xvzf /ソースのある場所/wip2p2.tar.gz cd wip makewip -pgplot /usr/local/pgplot -lib /usr/local/lib -bin /usr/local/bin -xlib /usr/X11R6/lib -readline /usr/local/lib -cc "gcc -ansi"
PS 形式のマニュアルは doc/wip.ps.gz です。 あるいは doc/Examples の中で gunzip *.gz してから doc/wip.dvi を xdvi などで見るのもいいでしょう。
WIP は便利そうですが,プログラミングの得意な人は, PGPLOT をそのまま使う方が何かと便利そうです。