S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は故障予測のためにディスクの振舞いをモニタする標準技術である。 今どきのディスクはたいていこれに対応している。 最近のディスクは温度まで読み出せる。
UNIX系OSでは smartmontools を使えば簡単にモニタできる。 ディスクがへたってきたら管理者にメールするように設定できる。 Darwin(Mac OS X)でも使える。
Linux Journal の Monitoring Hard Disks with SMART という記事が参考になる。
Vine LinuxではPlusにRPMが入っているので apt-get install smartmontools でよい。
Fedora CoreやRed Hat Enterprise Linuxであれば kernel-utilsパッケージに入っているのでインストールする必要はない (というより、kernel-utilsパッケージがインストールされているとsmartmontoolsパッケージはインストールできない)。
Red Hat Linux 8.0および9のkernel-utilsパッケージにはsmartsuiteが入っている。 smartsuiteはsmartmontoolsの元となったツールで、 現在はメンテナンスされていない(最終リリースは2001年)。
HDDの状態を確認するにはsmartctlコマンドを使う。
# smartctl -i /dev/hda smartctl version 5.33 [i686-pc-linux-gnu] Copyright (C) 2002-4 Bruce Allen Home page is http://smartmontools.sourceforge.net/ === START OF INFORMATION SECTION === Device Model: ST340014A Serial Number: 5JX7Z8WP Firmware Version: 3.06 User Capacity: 40,020,664,320 bytes Device is: In smartctl database [for details use: -P show] ATA Version is: 6 ATA Standard is: ATA/ATAPI-6 T13 1410D revision 2 Local Time is: Mon Oct 25 00:20:21 2004 JST SMART support is: Available - device has SMART capability. SMART support is: Enabled
# smartctl -a /dev/hda
長々とメッセージが出る。
デーモンとして実行するには,まず /etc/smartd.conf を適当に設定する(man smartd.conf)。 通常は次のような行があればよい。
/dev/hda -H -m root
そうしてから /etc/rc.d/init.d/smartd start する。