www.php.net または日本のミラー jp.php.net, jp2.php.net から PHP4 または PHP5 を入手し,展開します。
Ring Server でも ミラーしています。
Apache 1 または Apache 2 のインストールを済ませておいてください。
PHP 5.x の場合は libxml2 もインストールしておきます(あるいは XML 関係のオプションを切る必要があります)。
Vine Linux 3.2 では次のパッケージを apt-get install しておきます。 flex libxml-devel libxml2-devel zlib-devel libjpeg-devel libpng-devel
PostgreSQL が /usr/local/pgsql に入っている場合は次のように configure に --with-pgsql も付けます。この場合は /etc/ld.so.conf に /usr/local/pgsql/lib と書いておき /sbin/ldconfig を実行しておかなければなりません。
cd php-4.4.6 ./configure --with-apxs=/usr/local/apache/bin/apxs \ --with-pgsql --without-mysql
Apache 2 の場合は --with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs のようにします。
PHP 5.x の場合は,標準で含まれている SQLite を使うなら,データベース関係のオプションは不要です。 PHP 5.0.x には SQLite 2.8.14 が標準で含まれていますが,PostgreSQL や MySQL も使うなら --with-pgsql --with-mysql を加えます。 http://dev.mysql.com/ にある MySQL-{client,devel,server}-番号.i386.rpm のうち必要なものをインストールしておきます(devel は必須)。 MySQLをソースからコンパイルしたなら --with-mysql=/usr/local/mysql のように場所を指定します。 PostgreSQLを使うなら apt-get install postgresql-devel しておきます。 MySQL 4.1.3以降の拡張を使うなら --with-mysqli=/usr/bin/mysql_config も追加します。
cd php-5.2.1 CFLAGS="-O2" ./configure \ --with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs \ --enable-mbstring --with-gettext \ --with-mysql --with-pgsql \ --with-zlib --with-gd \ --with-jpeg-dir=/usr/lib --with-png-dir=/usr/lib
マルチバイト文字対応 --enable-mbstring などのオプションを付けています。
--with-zlib --with-gd は Moodle が使います。 ほかに LDAP を使うなら --with-ldap も付けます(apt-get install openldap-devel が必要)。
make make install cp php.ini-recommended /usr/local/lib/php.ini
これで /usr/local/apache/libexec/libphp4.so あるいは /usr/local/apache2/module/libphp5.so という Shared Object ができます。 ほかに /usr/local/lib/php/ の下にたくさんのファイルが入ります。 さらに 4.3.x では /usr/local/include/php/ にヘッダファイルが入り,/usr/local/bin/ には php,pear,phpize,phpextdist,php-config が入ります。 また,/usr/local/apache/conf/httpd.conf は若干書き換えられます(古いものは httpd.conf.bak として残ります)。
/usr/local/lib/php.ini は適宜編集します(後述)。
これでいったん Apache を /usr/local/apache/bin/apachectl stop で止めてから /usr/local/apache/bin/apachectl start します。
もしうまくいかないなら,httpd.conf の LoadModule php4_module(または php5_module)で始まる行をコメントアウトすれば元に戻ります:
以下の設定は /usr/local/lib/php.ini で行います。
デフォルトではセッション情報は /tmp に入ります:
session.save_path = /tmp
これではセキュリティ的にまずいので,目立ちにくい場所に変更し,そのディレクトリの所有者を www,パーミッションを 700 にしておきます。
PHP 4.2 からは register_globals = Off がデフォルトになりました。 これでは動かない古いソフトがある場合は On にしておきます。 もうそろそろどのソフトも On で大丈夫でしょう。
公開サーバでは display_errors = Off が推奨です。 ただし,学生の勉強用にはエラーや警告を表示させたほうがいいので,On にします。 ついでに error_prepend_string,error_append_string を設定しておけばエラーを赤で表示するといったことができます。
PHP のサイトからドキュメントをダウンロードして自サーバに展開してその位置を docref_root に設定し,docref_ext もコメントでなくしておくと便利です。
memory_limit = 8M がデフォルトですが,Moodle を使うには16M以上が推奨のようです。
セーフモードを設定できればより安心なのですが,現実問題としてセーフモードでは動かないソフトがあります(例:Moodle)。 少なくとも /etc/passwd が丸見えにならないように
open_basedir = "/usr/local:/home"
などとしておけばいいでしょう。 ついでに Moodle のために
session.bug_compat_warn = 0
としておきます。
あとはマルチバイト文字列関係です(一例)。
mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encoding = EUC-JP mbstring.http_output = EUC-JP
セキュリティを向上させる設定:
session.use_only_cookie = 1 session.hash_function = 1
(以下は最近確認していません。)
PHP で gd ライブラリによるグラフィック機能を使いたければ,./configure の際に --with-gd --with-jpeg-dir=shared --with-zlib-dir=shared を付けます。 libjpeg がなければ ftp://ftp.uu.net/graphics/jpeg/jpegsrc.v6b.tar.gz を展開したディレクトリで ./configure --enable-shared,make,make install してください。 libpng がなければ libpng のサイトから取ってきて scripts ディレクトリの中の適当な makefile のリンクをソースディレクトリのトップに makefile という名前で作って make,make install します。
ちょっとやってみましたが,アロケートできる色の数は256色が限度のようで,大きい絵を作るとたいへん遅くなります。